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スーパーGT ニュース

投稿日: 2022.08.09 17:06

ブリヂストン 2022スーパーGT第4戦富士 レースレポート

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スーパーGT | ブリヂストン 2022スーパーGT第4戦富士 レースレポート

2022年 SUPER GT第4戦 富士スピードウェイ[GT500]
GT500クラス最年少コンビのサッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋(KeePer TOM’S GR Supra/BS)が初優勝を飾る

開催場所:富士スピードウェイ
開催日:2022年08月06日(土)〜2022年08月07日(日)

今シーズン2回目の富士ラウンド、第4戦。真夏というのに予選日は気温、路面温度が低い中で行われた。決勝日のスタート直前には雨がコースを濡らすというハプニングもあったが、スタート時刻には太陽が顔を覗かせて、路面は一気にドライアップ。450キロ(100周)、3スティントの決勝で予選3番手グリッドからスタートした宮田莉朋/サッシャ・フェネストラズ(KeePer TOM’S GR Supra/BS)が2回目のピットストップで逆転しトップに立ってそのままゴール。GT500クラス最年少のコンビが優勝を飾った。

予選

 予選日の朝、サーキットは濃霧に包まれていた。午前中の練習走行の直前で霧は晴れて、走行は行えたが、気温、路面温度は例年のこの時期と比べると約10度低い状況だった。Q1では、前戦でエンジントラブル、車両火災と散々な結果となってしまった立川 佑路/石浦宏明(ZENT CERUMO GR Supra/BS)がトップタイムをマーク。そして、Q2では、国本雄資/阪口晴南(WedsSports ADVAN GR Supra/YH)が3戦連続のポールポジションを獲得。2番手に佐々木大樹/平手晃平(リアライズコーポレーションADVAN Z/YH)。そして3番手にフェネストラズ/宮田組。4番手に立川/石浦組が位置した。

決勝

 決勝前のウォームアップ走行後、スタート前になって雨が降り始めて、路面を濡らす状況となった。各車は、グリッド上でレインタイヤを用意してスタートの時刻を待った。スタート直前に雨は止み、そして太陽の日差しで路面は一気に乾き始めた。コースの一部がハーフウエットだったためにフォーメーションラップが追加されて決勝は99周で戦われた。レース序盤でトップに立ったのは、佐々木/平手組。これにフェネストラズ/宮田組。そして7番手グリッドから一気にジャンプアップしてきた平峰一貴/ベルトラン・バゲット(カルソニックIMPUL Z/BS)が序盤の7周目には3位まで順位を上げてきていた。この順位は、レースの3分の2を消化しても変わらず一進一退の状況が続いた。順位が動いたのは、最終スティントへのピットストップのタイミングだった。トップ佐々木/平手組が71周してピットイン。フェネストラズ/宮田組が翌周に。そして短いピットストップタイムでフェネストラズ/宮田組が順位を逆転。74周してピットインした平峰/バゲット組も2位へ。残り27周。フェネストラズ/宮田組がそのままゴールへ突き進み優勝。宮田はGT500クラス初。フェネストラズは、Super GT参戦以降初の勝利を得た。

優勝ドライバーコメント
サッシャ・フェネストラズ

「チームが用意してくれたマシンは、最高だった。そしてブリヂストンタイヤは、すぐにウォームアップできてグリップを発揮してくれて、スタートしてすぐに順位をアップ。しかし、前のZとの間隔が変わらず、自分のスティントではトップに立てなかった。しかし、チームの戦略とリトモ(宮田)の頑張りで自身初の優勝を飾ることができて最高です」

宮田莉朋選手

「自分が初めにコースインしたセカンドスティントは、だんだんと路面温度が下がってきたせいか、苦しい展開ではありました。しかし、最終スティントでソフトタイヤを装着してもらい、チームがピットタイムを短く送り出してくれて逆転しトップに立つことができ、チーム、ブリヂストンさん、サッシャ選手のおかげでGT500クラス初勝利を得ることができました。ありがとうございます」

ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント

「KONDOレーシングさんのZ、佐々木/平手組とTOM’SさんのSupraがコース上では同じようなペース、パフォーマンスでレースの後半、終盤まで順位が変わらず、最後はTOM’Sさんのピット戦略とブリヂストンタイヤのウォームアップ性能の良さで逆転することができました。異なるタイヤメーカーの異なるマシンによるトップ争いは、レースファンの皆さんには、楽しんでいただけたのではないか思いますが、われわれにとっては、厳しい、大変なレースでした。しかし、最後にトータルパフォーマンスで優位性を示し、勝つことができました」

2022スーパーGT第4戦富士 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)
2022スーパーGT第4戦富士 KeePer TOM’S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋)

2022年 SUPER GT第4戦 富士スピードウェイ[GT300]
ブリヂストンユーザーに度重なるトラブルが発生して、優勝の可能性がレース序盤で消失

 レース序盤を圧倒的な速さでトップを快走していたポールポジションスタートの蒲生尚弥/篠原拓朗(LEON PYRAMID AMG/BS)にホイールトラブルが発生。これが原因でリタイヤ。他のブリヂストンユーザーにも相次いでトラブルが見舞った。井口卓人/山内英輝(SUBAU BRZR&D SPORT/DL)が終盤の接戦を制して優勝。

予選

 予選日の朝は、富士スピードウエイの周辺は濃霧に包まれてしまっていた。練習走行が始まる時刻には幸いに霧は晴れていたが、気温、路面温度は、この時期としてはかなり低い状況だった。2グループに分かれて行われたQ1のBグループで4番手タイムを記録してQ2に進出を果たしていた蒲生/篠原組が井口/山内組とのポールポジション争いに勝ち、2020年の開幕戦以来のポールポジションを獲得した。

決勝

 レース直前に降った雨の影響でコースの一部がハーフウエット状態だったため、フォーメーションラップが1周追加されてスタートが切られた。ポールスタートの蒲生/篠原組のペースは1周目からラップ毎に約1秒の差を開いていた。レース序盤は、圧倒的な速さでトップを快走。しかし、予定のピットイン前にピットに飛び込んできた時、右フロントのホイールが外れかかっていた。ホールナットが緩み、緊急ピットイン。ホイールを支えるピンにもダメージがあり、再びコースインすることなく戦列を離れることとなってしまった。また、予選では振るわなかったが、決勝での順位アップが期待され、事実大幅に順位を上げていた武藤英紀/木村偉織(ARTA NSX GT3/BS)は、スロットルトラブルで大きく遅れ、常にユニークな作戦でチャレンジして順位を上げて来る吉田広樹/川合孝汰(埼玉トヨペットGB GR Supra GT/BS)は、スタート直前に空力パーツにダメージがあり、その速さを活かせずじまいだった。レース終盤にトップ争いを演じて、見事トップに立った井口/山内組が優勝を飾った。

ブリヂストン MSタイヤ開発マネージャー:山本貴彦のコメント

「予選の時の路面温度は、この時期としてはかなり低いのは事実でした。しかし、われわれが想定していた温度の下限であって、持ち込んだタイヤのパフォーマンスレンジから外れてはいませんでした。どのような状況でも対応できるワイドなレンジのタイヤによって蒲生/篠原組のポールポジション獲得となりました。そして、決勝レース序盤は、圧倒的なハイペースで2番手以下を大きく引き離す展開でした。しかし、わずか18周でホイールトラブルが発生して戦列を離れざるを得ませんでした。あの展開では圧勝だったのに残念です。また、ブリヂストンユーザーの有力チームにも相次いでトラブルが発生、結果を残すことができずに残念です。次戦での健闘を祈りたいと思います」

2022スーパーGT第4戦富士 apr GR SPORT PRIUS GT(嵯峨宏紀/中山友貴/小高一斗)
2022スーパーGT第4戦富士 apr GR SPORT PRIUS GT(嵯峨宏紀/中山友貴/小高一斗)


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