この日がシェイクダウンとなったのは、ディレクション・レーシングのウラカン。29日にはすでにJLOCがウラカンGT3を富士で走らせているが、ディレクションの車両はカーボンブラックのまま登場。コースイン直後はチェックのためにピットイン〜アウトを繰り返したが、すぐに回転数を上げ、ペースアップした。
ディレクション・レーシングのウラカンのステアリングを握ったのは、昨年もチームに所属した横溝直輝と、ランボルギーニのワンメイクレースであるスーパートロフェオで、昨年ランボルギーニの育成ドライバーとしてレース復帰を果たしたケイ・コッツォリーノのふたり。特にコッツォリーノはウラカンGT3の開発にも携わっており、最初にステアリングを任されている。
この日の走行は7時30分からと8時50分から、10時20分からと3本の枠が用意されており、午前中のみで終了。2本目には永井のプリウスが1コーナーでスピンするシーンもあったが、これはあえてリヤタイヤだけニュータイヤを組んだタイヤを履かせ、フィーリングの違いを確かめるために行ったものだとか。つまり、ドライバーの習熟を進めるメニューをこなすほどテストは順調だったと言える。
Studie BMW M6もコースアウトするシーンがあったが、こちらも損傷はなし。まだバランス・オブ・パフォーマンスが定まっていないためストレートスピードやパワーなど正確な戦力差は別たないが、今季のGT300クラスは新車多数と言えど、いずれも開幕から高い戦闘力をみせつけそうな気配だ。