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MotoGP | テック3KTMファクトリー・レーシング 2021年

テック3KTMファクトリー・レーシング

■テック3KTMファクトリー・レーシング プロフィール

 テック3KTMファクトリー・レーシングは、KTMのRC16でMotoGPクラスに参戦するインディペンデントチーム。その設立は1989年にまでさかのぼる。フランスを拠点とし、フランス人のエルベ・ポンシャラルなどによって立ち上げられた。

 2020年に至るまで多くのライダーが所属してきたが、日本人ライダーに縁が深い。中野真矢、阿部典史、玉田誠、Moto2クラスでは高橋裕紀がテック3からロードレース世界選手権を戦った。現在最高峰クラスで活躍しているライダーとしては、アンドレア・ドヴィツィオーゾ、カル・クラッチロー、ポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミス、ヨハン・ザルコが在籍してきた。

 テック3は、1999年から長くヤマハのマシンで戦い、2001年からは最高峰クラスへの挑戦を開始している。しかし2018年、20年にわたるヤマハとの関係に終止符を打ち、翌2019年からは3年間、KTMと提携することが発表された。KTMとタッグを組んだ2019年には、ミゲール・オリベイラとハフィス・シャーリンが起用された。2020年はオリベイラが継続起用。イケル・レクオーナが新たにMoto2クラスから昇格する。

 実は、当初は2020年、レッドブルKTMテック3としてはオリベイラとブラッド・ビンダーの布陣で挑む予定だった。しかし、2021年までレッドブル・KTM・ファクトリーレーシングから参戦する契約であったヨハン・ザルコがシーズン途中でチームを離脱。レッドブル・KTM・ファクトリーレーシングの空いた1席にビンダーが昇格し、自動的に空いたレッドブルKTMテック3のシートにレクオーナが抜てきされたというわけだ。

 2020年はKTMと提携して2年目のシーズン。最高峰クラス2年目のオリベイラとルーキーのレクオーナがどのような戦いを見せるだろうか。

(TEXT:Eri Ito)

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