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スーパーGT ニュース

投稿日: 2017.05.21 09:48
更新日: 2017.05.21 09:54

GT300予選《あと読み》:総合力求められるオートポリス。決勝の展開はまだまだ見えない?

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スーパーGT | GT300予選《あと読み》:総合力求められるオートポリス。決勝の展開はまだまだ見えない?

 では、GT3勢はここオートポリスでJAF-GT勢に太刀打ちできないのか。それはレースは始まってみないと分からない。特に今回は路面温度が想像以上に高く、前週に行われたGAZOO Racing 86/BRZ Raceはかなり冷え込んだため、「来てみたら暑くて驚いた」という関係者が多かったほど。夕刻が近づくと急速に冷え込むこともあり、「レース後半になって元気になるクルマもいるだろうね」という証言もあった。

Ferrari 488 GT3
Ferrari 488 GT3

 GT3勢のなかで、マザーシャシー勢の牙城を崩しそうなのは、今季速さを発揮するメルセデスベンツAMG GT3勢、そしてBMW M6 GT3勢、復活した50号車フェラーリ488 GT3を推したい。メルセデスはGAINER TANAX AMG GT3が5番手、「チームもドライバーもちょっとずつミスがあった」という開幕ウイナーのグッドスマイル 初音ミク AMGが6番手。BMW勢はARTA BMW M6 GT3が4番手、Studie BMW M6が9番手につけている。

Studie BMW M6
Studie BMW M6

 BMW M6 GT3はその巨躯だけにコーナリングが得意そうではないが、カウルの中を見ると“コーナリングマシン”ぶりが良く分かる。実際にQ1で3番手をマークしたStudie BMW M6の荒聖治は「BMW Z4 GT3で走ったここのフィーリングも良かったんですが、それよりも気持ちいいんですよ」という。

「見た目からは想像できないかもしれないですけど、ブレーキングしてターンして、コーナーを連続していく区間の走っている感じがすごくいい。“楽しい!”って感じるくらいです。ここはM6に乗って以来、予選でいちばん気持ちよかったです。僕もビックリしましたけどね(笑)」

 いずれにしても、決勝は軽さとコーナリングに秀でるJAF-GT/マザーシャシー勢と、メルセデス勢やBMW勢と言った、クイックなGT3勢のペースの勝負になりそうだが、まだまだ展開は読めない。ちなみに、第1戦、第2戦ともロングランで驚異的に速いポルシェ911 GT3 R勢も虎視眈々であると付け加えておこう。

 2年ぶりの開催で読めない部分も大きい第3戦オートポリス。未知なところが大きなレースにはなるが、そういうなかでの戦いで取りこぼしがあると、後々シーズンを通して効いてくるのかもしれない。


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