■フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)/決勝:2位
「間違いなくすごく長くてタフな1日だった。昨日はミディアムタイヤを使いすぎてQ2へのダイレクト進出を逃してしまった。今年は昨年よりもグリップレベルが低く、パフォーマンスが高かったんだ。ミディアムではレースで苦しむだろうとわかっていたけど、今朝、フィーリングを改善して、うまくマネージメントができたと思う。フロントロウからのスタートはすごく大事だったので、予選では3番手を獲得することができた」
「(ブラッド・)ビンダーが差を広げていくのを見て、ちょっと心配したよ。ただ、ホルヘがそこから差を広げられていなかったので、彼に追い付く、と思ったんだ。もうちょっと早く追い付けると思っていたんだけど、最終ラップでとらえたんだ」
「ホルヘはソフトでレースに臨める唯一のライダーだったと思う。昨日、かなりの周回を走っていてすごく速かったからね。ただ、その限界は19周だったと思う。そこからはまったく違うレースになった。スタートで築かれた差は、十分なマージンではないとわかった」
「ただ、レース中、僕はかなりリヤタイヤに注意を払っていた。これが正しいタイヤ選択だとわかっていた。そして、ブラッドとファビオ(ディ・ジャンアントニオ)がバトルになるだろうともね。正しいタイヤ選択だったし、作戦だったと思う。最終ラップはジョアンに追い付くにはちょっと足りなかったけど、今日はトラクションがとてもいい状況だったからね。彼は優勝にふさわしいと思うよ」
「(チャンピオンシップでは)地に足をつけていれば、物事がどう変わるのか、ちゃんとわかるんだ。バルセロナ(カタルーニャGP)前までは、(チャンピオンシップで、マルティンと)62ポイントの差があったけど、すぐにその差はなくなった。マンダリカ(インドネシアGP)のような週末を過ごすことが大事なことなんだ。速いときも苦しんでいるときも、常にトップでいられるようにしないとね」
■ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/決勝:3位
「長いレースだった。僕たちは土曜日に長いレースをするには慣れていないわけだし……。まあとにかく、心から楽しいレースだったよ。スタートはすごくうまくいって、序盤から速く走れていた。同時に、リヤタイヤをマネージメントもしていたけど、攻めてもいたんだ」
「それからブラッドをとらえ、オーバーテイクした。ギャップを築こうと考えたけど、できなかった。ちょっと風があって、前に出て走ると攻めるのが難しいんだ。でも、この週末ずっと速く走れていたし、レースではコンスタントだった。残り7周以降を除いてね。みんな、タイヤがかなりたれていた。最終ラップは何度もオーバーテイクがあって、優勝の可能性も少しはあった。すごく、楽しかったよ」
「(最終ラップの)4コーナーではすごく強く走れていたので、そこでペコをオーバーテイクしたかった。でも、ペコは3コーナーがとてもうまくて、4コーナーでは少しのギャップがあった。『今行くにはちょっとタイトすぎるな……彼はチャンピオン争いをしているんだし……。みんなの安全のために、ちょっと引こう』って考えたよ(笑)。そのあとまだ、ホルヘをオーバーテイクするチャンスはあるとわかっていたからね」
「側にいるたくさんの人たちとの映像を見るのは素晴らしいね。すごくうれしい。僕のスタッフ、チームとのチームワークの結果だ。一緒に素晴らしい仕事をした。そして、この結果を達成したんだ。感情が爆発したよ」
「(2024年の去就について)つまり、運がよくないときでも正しい場所に、正しいとき、いる必要があるということだ。あっという間に起こったことで、マルク(・マルケス)のことやすべての物事があって、おそらくちょっと耐える必要がある。そのことがなかったら、もう少し楽に物事が進んだかもしれない」
「僕はMotoGPクラス2年目のライダーだ。もちろん、MotoGPではキャリアの最初から素晴らしい結果を出すものだけど、時間が必要なこともある。『ローマは一日にして成らず』と言うからね。取り組み、理解し、世界でも最高のライダーと戦わなければならない。難しいこともあるけど、信用して取り組んでいかないとね。信じているし、そのために頑張っている。もしかしたら、何か起こるかもしれない」