MotoGP:ホンダ 2017年第16戦オーストラリアGP レースレポート
マルケスが今季6勝目。タイトルに王手をかける
天候:雨のち曇り
気温:16℃
コースコンディション:ウエット/ドライ
観客:3万6200人(3日間:8万5600人)
レポート
日本GPからの連戦となった第16戦オーストラリアGPは、今季7回目のポールポジションを獲得したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、好スタートから7台に膨れ上がったトップ集団での戦いを制し、今季6勝目を達成しました。序盤から中盤にかけては、バレンティーノ・ロッシ、マーベリック・ビニャーレス、そしてヨハン・ザルコらのヤマハ勢と激しくポジションを入れ替え、手に汗握る接戦を展開しました。しかし終盤に入ってからペースを上げると、ラスト7周でトップに。その後は後続をジリジリと引き離し、最後は2位争いの集団に約2秒のリードを築いての勝利でした。
この優勝でマルケスは、今大会13位に終わったアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との差を33点に広げ、タイトルに王手。次戦マレーシアGPで26点差をつけるか、もしくはドヴィツィオーゾに先着すれば、2年連続4回目のチャンピオンが決まります。今シーズンの天王山となりますが、タイトルに王手をかけるマルケスのモチベーションは高く、次戦マレーシアGPでの決着に全力で挑みます。
昨年のウイナーのカル・クラッチロー(LCR Honda)は、トップグループに加わり、5位でフィニッシュしました。朝のウォームアップで転倒を喫し、ドクターストップの可能性もあっただけに、トップグループに加わり5位でフィニッシュしたことに満足げな表情でした。
ホームグランプリに気合十分のジャック・ミラー(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は、今季最高のレースを見せました。予選5番手からホールショットを奪うと、4周目までトップを快走、地元ファンを大いに沸かせました。その後、ポジションを落としますがトップグループに加わり7位でフィニッシュしました。
予選12番手から決勝に挑んだダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、マシンのパフォーマンスを十分に引き出せず苦戦を強いられ、12位でした。ウエットコンディションとなった朝のウォームアップでは、マルケス、ビニャーレスに続いて3番手タイムをマーク。決勝に向けて上り調子でしたが、決勝ではドライとなり、路面コンディションの変化に対応できませんでした。ティト・ラバト(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は16位。ポイント獲得を果たせませんでした。