新人の注目株は、Moto2チャンピオンを獲得し満を持してステップアップしてきたフランセスコ・バニャイア(アルマ・プラマック・レーシング)だ。

フランセスコ・バニャイア(アルマ・プラマック・レーシング)
フランセスコ・バニャイア(アルマ・プラマック・レーシング)

 テストの順位としてはさほど目立っていないが、とにかく走りがスゴイ。新人とは思えないほどしっかりと荷重をかけられている。ひとことで言えば、巧い。バレンティーノ・ロッシの進化版という感じかな。

ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)
ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)

 もうひとりはジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)。彼は21歳とは思えないほどの賢さで、しかも“レース一筋!”というストイックさだし、とにかくマジメだ。体をグッと落とすMotoGPらしい走りもすぐにモノにしている。

ファビオ・クラルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)
ファビオ・クラルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)

 ファビオ・クラルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)も面白い。天才肌という点ではスズキのアレックス・リンスとよく似ているんだよね。なぜだかよく分かんないけど、速い(笑)。

 彼ら新人が来シーズンに活躍できるかは、正直なところ分からない。MotoGPでは、1発のタイムよりもレース全体を通してタイヤをうまくマネージメントできることの方が重要。それができるかどうかは、経験によるところが大きいからだ。

 新人勢がベテラン勢にすぐ太刀打ちできるかと言えば、正直、かなり難しいだろう。ただ、面白いメンツが揃っていることは確か。ニューカマーたちにもぜひ注目してほしい!

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■青木宣篤

青木宣篤
青木宣篤

1971年生まれ。群馬県出身。全日本ロードレース選手権を経て、1993~2004年までロードレース世界選手権に参戦し活躍。現在は豊富な経験を生かしてスズキ・MotoGPマシンの開発ライダーを務めながら、日本最大の二輪レースイベント・鈴鹿8時間耐久で上位につけるなど、レーサーとしても「現役」。

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