そして、迎えた決勝では、好スタートを切った中上は序盤からトップ集団に加わる。MotoGPクラスでは初のトップ集団の中で戦った中上は、決勝でトップを争うライダーを間近に観察することができ、多くのことを学ぶことができたようだ。

 レース中盤以降はトップ集団からは少しずつ遅れたものの、チームメイトのカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)を交わしてセカンドグループの先頭をキープ。終盤には後方からマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が追い上げてきたが、ペースをキープしてMotoGPクラス自己ベスト、インディペンデントチームのトップとなる5位でフィニッシュした。

イタリアGPでインディペンデントチームライダーのトップでフィニッシュした中上貴晶
イタリアGPでインディペンデントチームライダーのトップでフィニッシュした中上貴晶

 優勝したダニロ・ペトルッチ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)のレースタイムは41分33秒794。昨年の優勝者、ホルヘ・ロレンソ(2018年はドゥカティに所属)が記録した41分43秒230を約10秒更新した。一方、中上のレースタイムはペトルッチから6秒535遅れの41分40秒329。昨年のロレンソの優勝タイムより約3秒速い。もちろん、MotoGPマシンはレースごと、年度ごとに進化していき、タイムは短縮されて行くものだが、中上も2018年型マシンを着実に進化させている。

 次戦も中上が得意とするカタルーニャGP。バルセロナ‐カタルニア・サーキットは、スペイン選手権時代から走り込んでおり、Moto2クラスでは2016年には3位表彰台に立った経験を持つコースだ。トップ集団の見えた中上にMotoGPクラスでの初表彰台獲得の期待が高まる。

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