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国内レース他 ニュース

投稿日: 2017.04.13 22:19
更新日: 2017.04.13 22:33

ENDLESS SPORTS ST-4 スーパー耐久第1戦もてぎ レースレポート

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国内レース他 | ENDLESS SPORTS ST-4 スーパー耐久第1戦もてぎ レースレポート

[決勝] 13号車 3位
PM 1:19スタート 200分レース(PM 4:40チェッカー)ドライコンディション

 今回のレースでは早朝のフリー走行のセクションがなく、ぶっつけ本番で決勝レースに挑まなければならず、少しでもマシンに慣れ、混走の難しさを叩き込んでおきたい高橋/花里にとって有利には働かなかった。

 底冷えとなった前日に比べると春らしい暖かな日差しとなった決勝当日。圧倒的な速さを見せるST−X、随所でバトルが繰り広げられているST−3との混走レース。200分先のチェッカーを目指してローリングが始まった。

 スタートドライバーの小河は、まずまずのスタートを切るがオープニングラップで4番手、2ラップ目には5番手に後退してしまう。トップグループは2分11秒台なのに対し、小河は12秒台……。8ラップ過ぎには13秒台とペースが上がらず、15ラップ過ぎ、小河から「パワー感がなく、加速しない」と無線連絡。7番手までポジションを下げてしまった。はっきりとした原因は分からないが、センサーなどの誤作動からコンピュータが制御しているなら、一度、エンジンを止めれば復活するため、20ラップ過ぎに緊急ピットストップする。

 高橋にスイッチ。コースイン直後は14秒台にとどまっていたが、ラップを重ねていくにつれラップタイムも13秒台になり、25ラップ目に10番手、30ラップ目には8番手とポジションを上げていった。50ラップ目、昨シーズン、当チームと最後までチャンピオン争いを繰り広げた86号車が1回目のピットストップ。この時点で当チームのポジションは2番手にまで戻していた。

 55ラップ目、当チームは2回目のピットストップ。今回のレースでは花里はステアリングを握らず、小河が再びマシンに乗り込む。約50秒で給油、タイヤ交換などの作業を終わらせ、コースに送り出す。マシンから降りてきた高橋は、苦痛の表情を見せる。シートベルトの装着が上手くいっていなかったようだ。「走っている時は集中しているから、そんなに痛みを感じなかったけど、降りたら……。走ることだけでなく、こういった細かな事を覚えないといけない。やる事がいっぱいなので、もっともっとがんばらないと……」と、高橋にとっては耐久レースならではの難しさを知る事になった。

 小河は調子の戻ったマシンでチェッカーを目指す。11秒台での追撃開始。66ラップ目には3番手に浮上トップ争いを繰り広げているS2000と86号車のハチロクとの差は約80秒。

 トップ2台はもう1回ピットストップしないといけない。その差が60秒を切れば、いっきにチャンスは膨らむ。見えない2台を必死に追う小河。その差が70秒を切るところまで追いつめたところでS2000がピットストップ。タイヤ交換をせず、コースに戻る。ピットストップの時間を抑えた事で、当チームの逆転優勝はかなり厳しくなった。

 序盤に出た不調の原因もはっきりせず、いつまた出るか分からない状況も考え、残り20分に迫ったところで確実に3位フィニッシュするための走りに切り替える。結局、このポジションをキープしてチェッカーを受けることに成功した。開幕戦で10台近くにまでエントリー台数が増えたハチロク。昨シーズン以上に厳しいバトルが繰り広げられるのは必至のST-4クラス。

 だからといって、速さの追求に目がいってしまうと「トラブル=リタイア」という、最悪の事態にもなりかねない。優勝を狙いつつ、確実に上位入賞する。今シーズンのST-4クラスは、近年にはない熱いシーズンになりそうな予感がする。次戦のSUGOラウンドは4月29〜30日。

ENDLESS・ADVAN・86
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