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国内レース他 ニュース

投稿日: 2018.03.16 21:00
更新日: 2018.03.16 21:08

ポルシェカレラカップ ジャパン 2018オフィシャルテストレポート

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国内レース他 | ポルシェカレラカップ ジャパン 2018オフィシャルテストレポート

3月13日(火) セッション2(15時00分~15時55分)

天候:晴れ 路面:ドライ 気温13度 路面温度20度

 2回目のセッションは15時にスタート。1回目に引き続きニューマシンでどのように富士を攻めていくべきかに重点が置かれていた。各ドライバーからは、「パワーアップしたニューマシンでは、これまでの走り方が通用しない」「ABS付きとなったため、コーナーでのブレーキングポイントを何回も繰り返しチェックしました」という声が多く聞かれた。各自が課題を決め、一つ一つクリアにしていくことも今回の合同テストでは重要なポイントとなっている。タイム的には1分42秒台~45秒台のマシンが多くなった初日のセッションだが、本格的なタイムアタックは2日目に持ち越されたといえる。なお走行後には、PCCJオフィシャルドライビングアドバイザーである影山正美選手からドライビングレクチャーが実施された。

3月14日(水) セッション3(11時00分~11時55分)

天候:晴れ 路面:ドライ 気温15度 路面温度32度

富士スピードウェイでポルシェカレラカップジャパンのオフィシャルテストが行われた
富士スピードウェイでポルシェカレラカップジャパンのオフィシャルテストが行われた

 2日目も初日同様に朝から青空が広がり、気温はどんどんと上昇していく。そして、前日と同じくニューマシンの特徴をチェックするように周回を重ねていく各ドライバーは、開始10分過ぎからタイムアタックへと突入。上位グループが1分43秒台のタイムをマークする中、トップは42秒台のタイムを刻んでいく。結果、上位3台が42秒台、4~10番手までが43秒台、11~15番手までが44秒台と拮抗していた。昨年PCCJ史上初となるオーバーオール(総合)とジェントルマンクラスのダブルタイトルを獲得した#9 武井真司は走行後、「まだニューマシンの特性を把握できないでいます。ABS付きのマシンに慣れていないということもあるので、セットアップを変更しながら色々と試しているところです。また、自分の乗り方を変えていかないとダメかもしれませんね」と語った。

3月14日(水) セッション4(14時00分~14時55分)

天候:晴れ 路面:ドライ 気温18度 路面温度28度

 今回の合同テストで最後の走行となるセッション4は、各車ともニュータイヤを投入してタイムアタックに挑む。最大の見所となったのは残り5分を切ってからのPCCJジュニアプログラムドライバーの#18 上村優太、2016年PCCJシリーズチャンピオンの#78 近藤、2014年と2016年のPCCJジェントルマンクラスチャンピオンである#7 星野敏の3人によるトップタイム争い。最終的にPCCJの富士コースレコード1分42秒087に迫る1分42秒139で2日間のトップタイムを記録した#7星野は走行後、「今回のテストはニューマシンのセッティングを色々と試せて、有意義な2日間でした。自分なりの方向性も見えましたので、レースでも若手ドライバーに負けない走りを見せたいですね」と意気込みを語ってくれた。こうして18名のカレラカップパイロットが、各自の目標を持って挑んだ2日間のテストデーは、大きな混乱もなく終了した。

 合同テストの結果で今シーズンのシリーズチャンピオン争いを予想するならば、#7 星野、#9 武井、#18 上村、#78 近藤の4人を中心とした展開は濃厚だろう。これにスーパー耐久ST-Xクラスでチャンピオン獲得経験のあるPCCJルーキーの#34 内田優大と、今回のテストデーは欠席となったPCCJジュニアプログラムドライバーの#19 片山義章が、どのように絡んでくるのかが注目される。一方のジェントルマンクラスは、チャンピオン経験者、ベテラン、ルーキーと16人のカレラカップパイロットが参戦する。テストにおけるタイム差は昨年以上に僅差となっているので、国内最高峰のワンメイクレースPCCJは例年以上に盛り上がりを見せるはずだ。ニュー911 GT3 Cupのマシンパフォーマンス、若手ドライバー対ベテランドライバーの争い、ルーキードライバーの台頭など、見逃せないポイントが多い今年のPCCJ。その注目の開幕戦岡山大会は、4月7~8日に迫っている。


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