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MotoGPドライバー

MotoGP | アンドレア・ドヴィツィオーゾ 2020年

アンドレア・ドヴィツィオーゾ 2020年

イタリア / ドゥカティ・チーム /

ゼッケンNo. :4

◆出身:イタリア
◆生年月日:1986年3月23日

アンドレア・ドヴィツィオーゾ プロフィール

 アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)はイタリア フォリンポポリ出身のライダー。1986年生まれの33歳。4歳のときに父親からミニバイクをプレゼントされたドヴィツィオーゾは、7歳のころからレースを始め、11歳から12歳のとき、イタリアのミニバイク選手権でチャンピオンを獲得する。

 2000年はアプリリア・チャレンジに参戦してタイトルを獲得。その翌年にはロードレース世界選手権125ccクラスの第5戦イタリアGPにワイルドカード参戦を果たした。

 2002年、ドヴィツィオーゾは世界選手権125ccクラスにフル参戦を開始。ルーキーイヤーはランキング16位、2003年シーズンは4度の表彰台を獲得してランキング5位。そして2004年シーズンは開幕戦南アフリカGPで世界選手権における自身初優勝を飾ると、シーズン5勝を挙げて125ccクラスのチャンピオンを獲得した。

 ドヴィツィオーゾは2005年、250ccクラスにステップアップを果たす。2005年シーズンはランキング3位、2006年シーズンはランキング2位、2007年シーズンはランキング2位を獲得した。このとき250ccクラスに参戦していたライダーには、ホルヘ・ロレンソ(現ヤマハテストライダー)、ダニ・ペドロサ(現KTMテストライダー)、ケーシー・ストーナー(2007年、2011年シーズンMotoGPクラスチャンピオン)、青山博一(現Honda Team Asia監督)などがいて、しのぎを削っていた。

 250ccクラスで3シーズンを戦ったのち、ドヴィツィオーゾは2008年より最高峰クラスに昇格。ホンダのサテライトチームであったJiR Team Scot MotoGPからフル参戦を開始した。ルーキーイヤーの2008年シーズンは開幕戦カタールGPから4位フィニッシュを果たすと、第17戦マレーシアGPでは3位表彰台を獲得。翌2009年シーズンにはホンダのファクトリーチーム、レプソル・ホンダ・チーム入りを果たす。

 そんな2009年シーズンの第10戦イギリスGPで、ドヴィツィオーゾは最高峰クラス自身初優勝。2010年シーズンは優勝こそなかったものの7度の表彰台を獲得するなど安定した成績を収めた。2011年シーズンは、レプソル・ホンダ・チームにドゥカティから移籍したストーナーが加入。ドヴィツィオーゾ、ストーナー、ペドロサという3台体制のシーズンとなった。ドヴィツィオーゾはランキング3位を獲得したが、このシーズン限りでレプソル・ホンダ・チームを離れることになる。

 2012年はヤマハのサテライトチームであるモンスター・ヤマハ・テック3に移籍。さらに2013年にはドゥカティのファクトリーチーム入りを果たす。当時のドゥカティは2007年シーズンにストーナーがチャンピオンを獲得して以降、ホンダやヤマハの後塵を拝している状況だった。

 こうしたなか、2014年にドゥカティ・コルセのジェネラルマネージャーにジジ・ダリーニャが就任。次第に上位争いに食い込むようになっていったドゥカティは、2015年シーズン中の有効なポイント数によって、2016年シーズン以降は受けていたコンセッション(優遇措置)の対象から外れている。コンセッションとは、対象となったメーカーがエンジンの年間使用基数やシーズン中のエンジン開発が許可されるなどの優遇を受けることができるもので、2020年シーズンにはKTMとアプリリアが対象となっている。

 そして、ドヴィツィオーゾは2016年シーズン第17戦マレーシアGPでポールポジションからの優勝を果たす。ドヴィツィオーゾにとって2009年第10戦イギリスGP以来の優勝だった。

 翌2017年シーズンから、ドヴィツィオーゾは一躍チャンピオン争いの一角に躍り出る。この年チャンピオンを獲得したマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)と最終戦バレンシアGPまでタイトル争いを展開。最終戦バレンシアGPの決勝レースでは痛恨のリタイアを喫してチャンピオンを逃したが、最高峰クラスにおける自己最高位のランキング2位でシーズンを終えた。

 翌2018年シーズンは4勝を含む9度の表彰台を獲得。2019年シーズンは2勝を挙げて9度の表彰台に上がり3シーズン連続でランキング2位となっている。

 ドヴィツィオーゾはコメントからもうかがえるように基本的にクレバーである。また、自分がMotoGPライダーであることを認識し、その役割を理解し、言語化する能力に長けたライダーだと言える。2020年シーズンは、ここ3シーズンで獲得しているランキング2位から頂点へと駆け上がりたいところだろう。

(TEXT:Eri Ito)

■MotoGP通算戦績
初戦:2008年カタールGP
初ポールポジション:2010年日本GP
初ファステストラップ:2010年カタルーニャGP
初表彰台:2008年マレーシアGP
初勝利:2009年イギリスGP
優勝:14
2位表彰台:21
3位表彰台:25
表彰台:60
ポールポジション:7
決勝ファステストラップ:11
ワ-ルドチャンピオン:0

■MotoGP:2019年シーズン戦績
出場:19回
優勝:2回
2位:3回
3位:4回
ポールポジション:0回
バイク:ドゥカティ
獲得ポイント:269
ランキング:2位

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