技術ウォッチャーの世良耕太氏による、2016年のニューマシン分析。フェラーリSF16-Hは最初の分析に続いて、今回は「インダクションポッド」に注目する。

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 フェラーリSF16-Hのインダクションポッド(エンジン用の吸気取り入れ口)後方はフラットになっておらず、くぼんでいる(写真2枚目・矢印)。これは、カメラマウントの後方にあるウイング下面にも豊富に空気が流れるようにして、効果を高めるためだろう。

 インダクションポッド後方のウイング(写真3枚目)は、その形状から、空気を下向きにする役割が与えられているのがわかる。局所的にはリフト(車体を持ち上げる方向の力)が発生するが、この位置を流れる空気が下向きになることでリヤウイングに向かう空気が増え、車両全体で見るとダウンフォース(車体を路面に押さえつける方向の力)発生量は増える。

 あるいはストレート走行中に、このウイングで乱れた空気を発生させてリヤウイングにあて、リヤウイングの機能をストールさせる(と、ドラッグが減って最高速が伸びる)役割を持たせているのかもしれない。コーナリング中は乱れた空気があたらないようにして、リヤウイングを正規に機能させる。

 どちらにせよ、重要な役割を担ったアイテムに違いない。

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