アゼルバイジャンで行われる初のF1。第8戦ヨーロッパGP公式予選は、ルイス・ハミルトンがクラッシュし、セルジオ・ペレスが2番手を獲得した。しかし、これはまだ波乱の幕開けにすぎないかもしれない。というのも、今回の予選は各マシンのポテンシャルを正確に反映した結果とはなっていない可能性があるからだ。

 予選で使用されたスーパーソフトは、バクー・シティ・サーキットの非常にスムーズな路面に対して、適正な温度に上げるのが難しく、ほとんどのドライバーがウォームアップにアウトラップ+1周を費やしていた。そのためコース上には、アウトラップ(1周目)のドライバーと、ウォームアップ(2周目)しているドライバー、さらにアタックラップ(3周目)をしているドライバーが混在し、いつも以上にクリアラップをとることが難しい状況となっていた。

 自己ベストとなる予選2位を獲得したペレスが、ギヤボックス交換で7番手スタートしたり、メルセデスのハミルトンが10番手からスタートすることも、日曜日のレースが激しいレースになることが予想される要因である。

 さらに予選で、ひと悶着あったバルテリ・ボッタスとマックス・フェルスタッペンが8番手と9番手というポジションからスタートする。ボッタスは冷静なようで、昨年キミ・ライコネンと2度接触したときのように、レースになると意地でも引き下がらない別の顔に変身することも──。

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