メルセデスF1のトップを務めるトト・ウォルフは、2018年シーズンにおけるチーム最大の弱点は、レーススタート時のパフォーマンス不足にあると考えている。
F1イギリスGP決勝で、ポールポジションのルイス・ハミルトンはスタート直後に首位を奪われ、さらにキミ・ライコネンの追突を受けてスピンしてしまった。
ウォルフは、「シルバーストンで起きたようなインシデントを避けるためには、レーススタート時のパフォーマンスを上げる必要がある。何を改善できるのか、そして設計のどの部分が変更可能なのかを把握しなければならない」と語った。
チーフレースエンジニアのアンドリュー・ショブリンは、メルセデスのレースレポート動画で「今週、我々はそうしたことを把握するべく全力で作業を行っている」と説明する。
「ポールポジションを獲ったならば、スタートで集団やフェラーリ勢から抜け出さなければならないということは十分に理解しており、まさにそれを次のホッケンハイムでやろうとしている」
イギリスGP決勝では何がうまくいかなかったのかという点についてショブリンは、「シンプルな答えとしては、若干のホイールスピンが起きてしまったということだ。我々が想定していたよりもグリッド上でのグリップが弱かった」と語った。
「我々はスタートの練習もしてきた。シルバーストンではグリッドからのスタート練習も実際に行うことができる。ただ、日曜日の決勝ではどういう理由だかわからないが、想定していたグリップが得られなかった。そして、ホイールスピンした瞬間にトラクションを失い、彼はあっという間に順位を落としてしまった」