第2回F1バルセロナテストを終えて、徐々に新車の実力が明らかになってきた。今回はF1開幕戦オーストラリアGPに向け各チームの実力を数値化して分析。第8回目はホンダとタッグを組んで2シーズン目になるロロッソだ。
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■トロロッソ・ホンダのチーム戦力
100点満点中73点
■テストでの最速タイム
4番手/10チーム中 1分16秒882(アレクサンダー・アルボン/C5タイヤ/2月28日午前)
■予想される本来の実力
7番手/10チーム中 1分16秒8(トップとの差+1.3秒)
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フェラーリ、アルファロメオとともに、ユニークなフロントウイングを採用してきたトロロッソ・ホンダ。チームのベストタイムを刻んだのは、今年F1デビューするアレクサンダー・アルボンだが、2年ぶりにF1復帰を果たしたダニール・クビアトも最終日にほぼ同タイムとなる1分16秒898を記録。これはトロロッソ・ホンダの新車STR14が非常に素性の良いマシンで乗りやすいことを表している。
ロングランでは、すでに74レースを戦い、2回表彰台に上がっているクビアトのほうが安定していたが、アルボンもルーキーとしては決して悪くない走りを披露していた。
アルボンがレースシミュレーションを行なった第2回目のF1合同テスト2月28日の午後は、セッション終盤に赤旗が出たために、レースシミュレーションは途中で終了となってしまった。
ただし、マクラーレンはルーキーのランド・ノリスや、フル参戦1年目のアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)はレースシミュレーションを行えなかったことを考えると、開幕戦に向けての準備はルーキーの中ではアルボンが一番整っているように思える。
ベストタイムでは10チーム中、4番目に速いタイムを記録したトロロッソ・ホンダだが、テストが行われたカタロニア・サーキットのセクターごとのタイムを見ると、セクター1と2に比べて、セクター3が、ルノー、ハースよりも遅いのが気になる。