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F1 ニュース

投稿日: 2019.08.21 13:57

ホンダF1密着 前半戦総括(1):躍進の原動力となったホンダPUの高い信頼性。開発のカギは横の連携と航空エンジン部門の知見

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F1 | ホンダF1密着 前半戦総括(1):躍進の原動力となったホンダPUの高い信頼性。開発のカギは横の連携と航空エンジン部門の知見

 2015年にF1に復帰したホンダにとって、2019年は5年目のシーズンである。ただし、今シーズンはホンダにとって、新たな船出となる一年だった。それは、2019年が復帰後、初めてレッドブルとトロロッソの2チームへパワーユニット(PU/エンジン)を供給するシーズンとなったからだ。

 現在のF1は年間使用基数が制限されているため、ハード面の開発や供給するにあたっての準備に関しては1チームから2チームに増えても、それほど大きな変更はない。供給するチーム数が増えることで問題となるのは、ソフト面でのサポートだ。

 というのも、現在の自然吸気エンジンに比べて複雑なシステムとなってるパワーユニットは、ただPU供給をすればいいというものではなく、供給したチームに複数のエンジニアやメカニックも送り込んでサポートしなければならないからだ。

 ホンダがトロロッソだけでなく2019年からレッドブルにもパワーユニットを供給することを決定したのは2018年の6月。その日から、ホンダの2019年に向けた準備が始まった。

開幕戦から好調な走りをみせているレッドブル・ホンダ
開幕戦から好調な走りをみせているレッドブル・ホンダ

 2018年の中盤以降、新規のスタッフが交代でサーキットへ来て、実際の運用を視察。さらに、2018年シーズン中にヨーロッパで行われた2回のインシーズンテストでは、トレーニングを兼ねて、実際に移動のオペレーションを行い、現場でどのように動いているのかも見てもらっていた。

 これらのトレーニングを経て、ホンダは2019年に向けて現場スタッフの数をおよそ2倍となる30名弱に増強した。新しい部隊を率いるのは、2018年からホンダF1のテクニカルディレクターを務めている田辺豊治氏。田辺TDは2チーム・4台体制全体を統括し、その田辺TDの下に各チームごとのチーフエンジニアを配置し、レッドブルはデビッド・ジョージが担当。トロロッソのチーフエンジニアは副テクニカルディレクターの本橋正充氏が兼務する形をとった。

■マクラーレン・ホンダ時代の反省を元に他部門の部署とも連携


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