──アメリカのレースは1回ストップと2回ストップ、結果的にどちらが正解だったのでしょう?
松崎シニアエンジニア:スタートする位置にもよりますけど、普通のグリッドからだったら2回だったかもしれません。それはこれから、戦略担当エンジニアたちと分析してみます。
──路面温度の上昇が、戦略やタイヤの持ちにも影響しましたか?
松崎シニアエンジニア:温度というよりも、グリップ変化ですね。路面温度は25~26℃から、32℃に上がっただけですから、タイヤへの影響は大したことはありません。
──今年の路面は、いつも以上にバンプがひどかったです。メカニカルグリップ的に、特別な対応をせざるをえなかった?
松崎シニアエンジニア:うちのチームでは、そこまでの余裕はとてもありませんでした(苦笑)。1周走って来て(状態を把握して)、あるもので調整するしかない。でもそれだけではやはり厳しくて、ランスがレース中に飛び出したりした。あれは、バンプが原因でした。
──このサーキットは3日間の路面コンディションの改善代が、それほど大きくないと聞いていました。しかしQ1では急激にラップタイムが伸びて、それに戸惑ったチームも少なくなかったようです。
松崎シニアエンジニア:そうですか。うちとしては、ほぼ予想通りでしたよ。しっかり作動温度域に入れてあげれば、あとはドライバーがしっかりやるだけですから。とはいえ初日の2回のセッションは、かなり寒かったですね。
──そこから予選、レースと、どんどん暖かくなっていきました。
松崎シニアエンジニア:ええ。でも先ほど言ったように、路面温度自体はそれほど急激に上がったわけではありません。