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F1 ニュース

投稿日: 2020.06.16 07:43
更新日: 2021.04.26 08:04

メルセデスF1がエンジン部門の体制を一新。選手権6連覇を支えた責任者コーウェルが退任

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F1 | メルセデスF1がエンジン部門の体制を一新。選手権6連覇を支えた責任者コーウェルが退任

 メルセデスが、パワーユニット部門メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズ(HPP)のマネージングディレクター、アンディ・コーウェルが離職することを発表、それに伴う体制変更を明らかにした。

 コーウェルは2020年1月に、社に対して退社の意向を伝え、それ以来、ダイムラーの取締役マーカス・シェーファーおよびメルセデスF1チームの代表トト・ウォルフとともに後のマネージメント体制を決定するために取り組んできたという。その結果、メルセデスは、彼が担ってきたマネージングディレクターの役割を、シニアリーダーシップチームに移すことに決定、そのメンバーが発表された。新体制は2020年7月1日にスタートする。

 ハイウェル・トーマスがマネージングディレクターとして、F1パワーユニットの責任を直接担う。アダム・オールソップが、シェーファーの直属としてプロジェクトワン・パワートレイン・ディレクターに就任、リチャード・スティーブンスがオペレーションズディレクター、ロナルド・バルハウスは財務およびITディレクターを務める。フォーミュラEのパワートレイン・チーフエンジニアのピエール・ゴッドフは、引き続き、フォーミュラEの開発を率いていく。

 コーウェルは、今後、体制変更をスムーズに進めるため、新マネージングディレクター、トーマスをサポート、少なくとも2021年序盤までは今後の主要プロジェクトに関し、メルセデス・ベンツAGのコンサルタントの役割を務めるということだ。

 コーウェルは16年にわたりHPPで働き、マネージングディレクターの役割を7年間務めた。メルセデスはF1パワーユニット時代がスタートした2014年から、ドライバーズ、コンストラクターズ両タイトルの6連覇を果たしてきたが、それを支えてきたのは、コーウェルだといえる。彼は「今の役割から離れる適切なタイミングが訪れたと考え、エンジニアリングビジネスにおける新たなチャレンジを追求することを決めた」とコメントしている。

2019年F1日本GPでコンストラクターズタイトルを獲得したメルセデス

 ウォルフ代表は「アンディのHPPにおけるリーダーシップが、この数年の選手権における成功の重要な要素だった」と述べている。

 また、体制変更については「勝てるチームというのは動的組織であるというのが我々の哲学であり、変化は社の前進における自然な要素である」と語った。

「これまでブリックスワース(エンジン部門)のチームのあらゆる部分において力を高めていき、新しいリーダーシップ体制を形成するために取り組んできた。その結果、我々は今後強力なポジションにつくことができる。F1およびフォーミュラEにおいて新たなベンチマークを示すことを目指していく」


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