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F1 ニュース

投稿日: 2020.08.03 14:05
更新日: 2020.08.03 14:09

ホンダF1田辺TDレース後会見:アルファタウリは着実に向上。3台入賞も「状況自体は、この4戦で何も変化はない」

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F1 | ホンダF1田辺TDレース後会見:アルファタウリは着実に向上。3台入賞も「状況自体は、この4戦で何も変化はない」

 ここまでの4戦では最大のパワーサーキットである、シルバーストンで行われた第4戦イギリスGP。パワーにも勝るメルセデスに対しては苦戦が予想され、実際レースでは予選ほどの大きな差ではなかったものの、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は先行する2台に追い付けない展開だった。しかし終盤、次々にタイヤバーストする波乱の展開のなか、2戦連続の2位表彰台を獲得した。

 レース後の田辺豊治テクニカルディレクターはその結果を素直に喜びながらも、「状況自体は、この4戦で何も変化はない」と、依然メルセデスとの差は縮まっていないという見解だった。

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──今日のレース結果は、予想外でしたか。

田辺豊治テクニカルディレクター(以下、田辺TD):予選ではメルセデスの2台にフェルスタッペンが大きく離され、さらに他の3台はQ2落ちを喫しました。そういう厳しい結果でしたが、レースでは何とか4台すべてが入賞することを目指しました。

 ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)のリタイアは残念でしたが、残りの3台は全員が順位を上げてチェッカーを受けることができた。レースでのメルセデスとの差も依然として小さくなかったですが、それなりの速さでは走れていたと思います。

 最後の最後にメルセデス2台が、パンクチャーに見舞われました。それ以前からタイヤが限界に来ていたことは、彼らもわかっていたはずです。そこにフェルスタッペンがプレッシャーをかけ続けたことが、ああいう展開に繋がったのかなとも思っています。ただ絶対値としての差は、まだまだ大きいことは確かです。

ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)
2020年F1第4戦イギリスGP ダニール・クビアト(アルファタウリ・ホンダ)

──終盤にフェルスタッペンが最速タイムを狙った周回は、(パワーユニットは)予選モードだったのでしょうか。

田辺TD:最後の1周は、そのレベルで走りました。

──シルバーストンは、レッドブル・ホンダにとってはさらに不利なコースという予想でした。それにもかかわらずレースで2位表彰台を獲得できたのは、マシンパッケージの進化を示すものと言えるのでしょうか。

田辺TD:予選、レースのタイム差を見ると、メルセデスに対して置いていかれているのは事実です。確かにレースでは、予選ほどのギャップはない。しかし状況自体は、この4戦で何も変化はないですね。

──3連戦で時間的な余裕はないと思いますが、次戦までに何か状況に変化を起こすことは可能でしょうか。

田辺TD:起こすべく、努力をして臨みたいと思います。ただライバルたちも当然同じ努力をしていますから、どうなるかは実際に走ってみないとわからないですね。そもそもF1の世界は、昨日の今日で力関係が激変することはありません。もちろん向上は目指しますが、難しいことだと思っています。

2020年F1第4戦イギリスGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位獲得
2020年F1第4戦イギリスGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が2位獲得


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