レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、2021年シーズンは世界中で史上最多の23戦が組まれているため、チームは危機に追いやられるだろうと語っている。
F1は先日、2021年シーズンの暫定スケジュールを発表した。シーズンは3月21日にオーストラリアのメルボルンで開幕し、12月5日にアブダビで閉幕する予定になっている。
シーズン全体が23戦に拡大しているのに加えて、チームは2回のトリプルヘッダーに耐えなければならない。ベルギー、オランダ、イタリアの3カ所が連続しているほか、ロシア、シンガポール、日本も3週間のうちに開催されるのだ。
2020年シーズンは新型コロナウイルスのパンデミックによる混乱のせいで、慌ただしいペースで開催された。17戦を5カ月の期間に詰め込む必要があったのだ。
しかしホーナーは、2021年にチームのスタッフは完全に限界まで働かされることになると語っている。
「来年のカレンダーには23戦という多くのレースが含まれている。F1レースの需要が高まっているのが見て取れる」とホーナーは述べた。
「だが今シーズンのレースに目を向けて見れば、7月からシーズンの終わりまでに17戦が行われる。非常に過密だ。そのため、シーズン全体で23戦というのは、今年我々がこれほどの短期間でやっていることに比べたら、はるかに簡単に見えるだろう」
「しかしこのレース数は多く、厳しいものになるだろう。確かに、テストの日数は減るので、わずかに少なくはなるだろう。しかしそれでもすべてのチームスタッフにとっては試練となる」
「ドライバーたちはチームより少し後に会場入りするからそれほどでもないが、他のスタッフにとっては大きな負担だ」
「素晴らしいレースが計画されてはいるが、スタッフの許容範囲の点ではもちろん限界だ」