事件はサーキットの外でも起きている。もちろん、サーキットの中で起きているのは言うまでもない。水面下で蠢くチーム、ドライバー、グランプリにまつわる未確認情報を『F1速報』から依頼を受けた調査員が独自に調査。送られてきた報告書を公開する。
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ルノーF1は、12月15日にアブダビで1日だけ開催されるルーキー限定のオフシーズンテストにフェルナンド・アロンソを参加させたいという要請を出していたが、レーシングポイントとハースがこれに反対を表明した最初の2チームとなった。
シリル・アビテブールは、F1から2シーズン離れていた元世界チャンピオンが1日多くテスト走行の機会を得てもおかしくないと主張しているものの、レーシングポイントはシーズン当初から、彼にマシンを与えたいとするこの要請に反対し続けてきたのだ。
2021年はミック・シューマッハーとニキータ・マゼピンという実際のルーキーを起用するとみられるハースF1については、今後の戦いにおいてこれ以上相手を優位に立たせたくないからというだけでなく、ギュンター・シュタイナーがフェラーリに触発されて反対の意向を表明したという理由もあるだろう。
フェラーリも、2021年には自分たちと強力なライバル関係になるはずのルノーとアロンソに支援の手を差し伸べるつもりなどないはずだからだ。
■2020年シーズン最後まで戦うアルボン
F1第14戦トルコGPで素晴らしいペースを見せたアレックス・アルボンは、2021年も自分がレッドブル・レーシングのシートに座るべき存在だということを証明すべく残る3レースを走ることになった……
■自国PRのためF1開催に意欲的なトルコ
トルコ当局は、2021年のF1カレンダーにグランプリ開催国として残りたいという強い意向を持っている。これほど人気の高い国際イベントを主催することが、国のイメージ向上にどれだけ寄与するかを直接目の当たりにしたためだ……