11月26日、2016年の最終戦アブダビGPの予選が行なわれた。太陽が西に傾き始める午後5時に始まり、トワイライトとともに徐々に下がっていく路面温度に対応しなければならない難しい予選セッションだ。
今年は初めてウルトラソフトが投入されスーパーソフトに対して1秒以上のアドバンテージを持っているため、これをいかにスイッチオンさせて上手く使うかが鍵になる。
まだ陽の高い午後2時に行なわれたFP3の結果はあまり参考にならないとはいえ、早めにウルトラソフトでアタックしたメルセデスAMG勢が4位・5位に沈みフェラーリのセバスチャン・ベッテルがトップタイムを記録しており、予選でも波乱が期待された。
Q1の最初から各車がウルトラソフトでコースインするが、路面コンディションの改善幅が大きいアブダビだけに、上位勢はできるだけ後にアタックをしようとしばらくビットで待機する。気温は26度、路面温度は29度まで下がっている。
3分が過ぎたところでメルセデスAMG勢がコースイン。7分過ぎにはレッドブル勢もコースインし全車がアタックへ。ウイリアムズ勢だけがスーパーソフトでアタックし、1回目のアタックでトップに立ったのはルイス・ハミルトンで1分39秒487。
対するニコ・ロズベルグは「良いラップじゃなかった、2回ミスしたんだ」と1.024秒遅れでベッテル、マックス・フェルスタッペンの先行を許した。5周スティントで2回目の計測ラップを行なったライコネンもハミルトンに0.851秒差の2番手タイムを記録した。