2021年シーズンのF1で苦戦が続くダニエル・リカルド(マクラーレン)。彼とマクラーレンのチームスタッフは、彼の不調はマシンへの適応が十分でないことが原因だと考えている。
2011年にHRTからF1デビューを果たして以来、トロロッソ、レッドブル、ルノーと渡り歩いてきたリカルドは、今季マクラーレンへと移籍。しかし、彼の期待とは裏腹に、これまでは苦しいシーズンを過ごしている。
地元オーストラリアのメディアspeedcafe.comのインタビューでリカルドは、今季の状況について「(シーズンを通して)ずっと苦しいと感じたのは初めてだ」と語り、「これまでで一番厳しいシーズンだ」と胸の内を明かした。
デビュー以来、7度の優勝を含む31回の表彰台獲得という輝かしい成績を残してきたリカルドだが、今季の最高位は第10戦イギリスGPの5位で、第11戦ハンガリーGP終了時点でのドライバーランキングは9番手にとどまっている。チームメイトのランド・ノリスが3度表彰台に登りランキング3位につけているのと比較すれば、彼の不振は明らかだ。
リカルドはオーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルド紙のインタビューに対してその不調の原因を語っている。
「これまでの僕の強みは感覚の鋭さで、マシンを『感じる』ことに長けていることだ。でもこの(マクラーレンの)マシンからは完全には安心感を得ることが出来ていない」
「マシンが今どんな状態で、どう動こうとしているのかがわかれば、限界までプッシュする自信がつく。でも僕にはマシンの限界がどこにあるかわからず、自信を持つことが出来ないんだ」