まだマクラーレンのマシン挙動が理解できず、100パーセントの走りができていないと語るリカルド。ドイツのauto motor und sportによると、マクラーレンのレーシングディレクターであるアンドレア・ステラはリカルドのドライビングスタイルとマクラーレンのマシン特性の違いをこう語っている。

「我々のマシンはドライビングスタイルに特別なアジャストを必要とする。そしてそれはダニエルがルノーで慣れ親しんだものとは正反対なんだ」

「ダニエルは高いスピードでコーナーに進入することを好み、我々のマシンに必要なアグレッシブなブレーキングをしないんだ」

 速度を保ったままコーナーに飛び込み、コーナリング時のボトムスピードを上げるスタイルのリカルドのドライビングと、ブレーキングでしっかり減速し素早く向きを変える必要があるマクラーレンのマシン特性。まさしく正反対のスタイルに苦しむリカルドに、チームも改善を試みてはいるものの、ステラは「マシン特性を変えることは難しい」と言う。

 そのためドライバーには、自身がマシンに適応していくことが求められる。しかし、プレシーズンテストの日程が短縮されフリー走行の時間も減らされた今季ではそれも難しい状況だった。前述のシドニー・モーニング・ヘラルド紙のインタビューでリカルドが以下のように語っている。

「プレシーズンが短かったために簡単にはいかなかったことは、ベテランの僕でさえ否定できない」

「テストでは、ただ周回を重ねるだけでなく、マシンにいろいろなことを試し、色々な方法でプッシュし、実験することができる。レースウィークエンドでは、そんな贅沢はできない」

 彼にとっての希望は、2022年からの規則変更だ。車体のレギュレーションが大幅に変更されることで状況が改善する可能性があり、彼自身「2022年についてはある程度楽観視している」と持ち前のポジティブさを発揮している。

 しかし、それでもリカルドは、まだ今季やるべきことがあると考えている。

「まずは2021年をしっかりとしたものにしなければならないし、今年を諦めようという気持ちは僕の中にはない。自信と勢いを持って2022年に臨むためにも、今年のうちにやっておかなければいけないことがあるんだ」

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