オレンジ一色に染まったF1オランダGPの興奮も冷めやらぬまま、3週連続開催3戦目の舞台は魔物が棲むといわれるモンツァの森へ。タイトル争いで火花を散らすルイス・ハミルトンとマックス・フェルスタッペンは、今回もお互いに一歩も譲らず、接触事故で両者リタイア。マクラーレンF1のダニエル・リカルドがチームに3213日ぶりの勝利をもたらした。今年も大荒れの展開となったイタリアGPの週末をドライバー、チーム、関係者のSNSで振り返る。
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マクラーレンF1に移籍してから、ずっとチームメイトの後塵を拝し本来の力を発揮できずに苦しいシーズンを過ごしていたダニエル・リカルド。しかし、ついにチャンスは巡ってきた。マクラーレンでの初シューイは、3位でも2位でもなく、表彰台の頂点で披露された。リカルドの優勝はレッドブル時代の2018年モナコGP以来。
Why have one shoey, when you can have three? ??#ItalianGP ?? pic.twitter.com/OTPCa4FzRz
— McLaren (@McLarenF1) September 12, 2021
「自分の勝利よりも優先すべきものがあった」とチームプレーに徹し、マクラーレンF1の1-2フィニッシュに貢献したランド・ノリス。マクラーレンでの勝利はチームメイトに先を越されてしまったノリスだが、近い将来、きっとその瞬間はやって来るはずだ。
ヘイローがなかったら最悪の事態が起こっていた可能性も。長い間、特定のチーム、特定のドライバーが圧勝するシーズンが続いていたためタイトル争いでの接触事故はしばらくなかったが、イギリスGPの一件もあり、これを繰り返すのは非常に危険。
名門マクラーレンの1-2フィニッシュは、ルイス・ハミルトンとジェンソン・バトンで達成した2010年カナダGP以来、11年ぶり。
昨年のピエール・ガスリーの初優勝につづき、今年はリカルドの久々の勝利。モンツァのポディウムは、再び1勝の重みを噛み締める場所となった。
これまでうまくシューイを回避してきたバルテリ・ボッタス。「バクー(2017年アゼルバイジャンGP)でやらなかったっけ?」と勘違いしているリカルドに対し、「まだやってないよ」と答えるボッタス。最後は、「じゃまた次な!」と言われてしまったが……さて、ボッタスは次回もうまく逃げ切れるか?
では、これまでの「シューイ被害者の会」をもう一度おさらいしてみましょう。