F1ジャーナリストがお届けするF1の裏話。今回は第16戦トルコGP編です。
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よく知られている誰かについて、好ましくない事実が明らかになったとき、いつも驚かされるのは世間の人々の手のひら返しの速さだ。トルコでのレースに先立って、その好例がパドックでも人気者の部類に属する人物に起きた。
シーズン中にこれだけ多くのレースがあり、それぞれの開催国で毎回顔を合わせるとなると、F1関係者はもはや大きな家族のようなものだ。もちろんチーム同士は互いに成績を争う関係にあり、また彼らはFIAとも戦ってはいるが、つねに敵対しあっているわけではない。むしろ限られた人数の人々が、いつも集まって同じようなことをしていれば、いい友だち同士になるのが自然の成り行きというものだろう。
そして、F1のように危険を伴うスポーツでは、何かと力を貸してくれる仲間との関係は一層親密なものになる。そうした仲間は、スポンサーやチームスタッフばかりとは限らず、たとえばすべてのレースに帯同してドライバーやF1関係者の安全と健康を守ってくれる医師たちも含まれる。
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