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投稿日: 2021.12.10 07:30
更新日: 2021.12.09 18:47

【動画】ミック・シューマッハーがドライバーズルームに必ず置いている“大事なもの”


 レースウィーク中、マシンを降りたドライバーたちは、一日のほとんどを各自に与えられた個室で過ごすことになる。このドライバーズルームと呼ばれる部屋の内部はどうなっているのか、ハースのミック・シューマッハーが案内してくれた。

 この動画が撮影されたのは、フライアウェイラウンドのカタールGP期間中。各チームが飛行機で移動するため、パドックに巨大なモーターホームの姿はなく、仮設のチームホスピタリティブースで関係者たちは過ごすことになる。「ヨーロッパ以外ではどこもこんな感じだね」とミックが言うドライバーズルームも簡素な作りだ。

 広さも控えめなこの部屋は、様々なもので溢れかえっている。中央に鎮座しているのはマッサージ用の台だ。ドライバーズルームには、ドライバー自身のほか、彼らの専属トレーナーも頻繁に出入りする。選手はここでマッサージを受けたりして、コンディションを整えるのだ。

 そのマッサージ台だが、現在はミックのヘルメットや裏返しになったグローブがその上に鎮座している。「ここ(カタール)は暑いから汗で濡れてしまうんだよね」というミックの言葉によると、どうやら今は物干し台として使われているようだ。

 さらにミックが見せてくれたのは、ヘルメット関連のツールが収納されたケース。中にはスモークの濃さが違う数種類の交換用のバイザーも収められている。ナイトレースで行われるカタールだが、照明の眩しさに対応するためか「真ん中ぐらいの濃さのものを使う」とのこと。

 部屋に備え付けられたラックには耐火下着やタオルが整頓され、ミックが「いちばん重要なもの」と語るチェス盤もここに置いてある。「レースのことを忘れられる」というチェスの時間は、彼にとって必要不可欠だ。

 最後に紹介してくれたのは、ヘルメットを収納しておくための戸棚。移動時のケースの役割も兼ねており、頑丈な作りになっている。「ヘルメットは僕たちを守るものだけど、そのデザインも重要だから傷をつけたくないんだ」と、ドライバーのもう一つの顔であるヘルメットの保護には特に気を遣っているようだ。

 ドライバーズルームは単なる居室というだけでなく、サーキット内に設けられた唯一のプライベート空間として、ドライバーたちがパドックの喧騒から逃れるためのシェルターの役目も果たす。今は物置と化しているが、ミックはここでチェスをしたりしながらリラックスし、レースに対する集中力を高めているようだ。


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