Q6:今年、マクラーレンは選手権でトップ5に入れるでしょうか?

A6:マクラーレンほどのリソースがあれば、トップ5どころか、もっと上にいてもおかしくない。ただ、私に言わせれば、問題はマクラーレンが、自分たちのシャシーの能力を少々買いかぶっていることにある。エリック・ブーリエは、もしマクラーレンが2016年にトップレベルのエンジンを手にしていれば、何勝かはできたはずだと発言したが、私にはそうは思えないのだ。

 マクラーレン・ホンダが、常に中団の先頭を走るようになるまでには、まだシャシーとエンジンの両面でやるべきことが多い。そして、そこまで到達したとしても、トップグループ(今年その集団を構成するのが誰と誰であるにせよ)に追いつくには、さらに膨大な量の宿題をこなす必要がある。

 クルマに関する問題は、まだ比較的単純な話で、マクラーレンの場合は、マネジメント組織の再構築の途上にあるという点も考慮しなければならない。ロン・デニスがチームを去った後、誰もが自分の収まるべきポジションを探しているはずで、全員が然るべき位置に落ち着くまで、しばらくの間は意思決定がスムーズに進まない可能性があるからだ。

2016年アブダビGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)
2016年アブダビGP フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)

Q7:テクニカルレギュレーションの大幅な変更があると、いつも上位と下位のパフォーマンスの差が広がります。今回も同じことが起きるでしょうか? また、そうなるとすれば、理由はどこにあると思いますか?

A7:私は、いままでもずっとそうだったように、今回も同じことが起きると思っている。
 そうした現象が起きるのは、基本的には、どこかのチームが他のチームより優れたクルマを作ってくるからだ。2009年の場合、それはホンダの置き土産から立ち上げられたブラウンGPだった。他のチームが多額の開発費を費やして自分たちのダブルディフューザーを作ってくるまでの間、彼らは快進撃を続けて、フロントランナーの地位を確かなものにした。

 先日、私はまる一晩を費やして、2017年のレギュレーションを読み通してみた。ルールの抜け穴を見つけるのが、それほど簡単ではないのは知っているが、それでも新しい規則がグレーエリアだらけの地雷原であるようには思えなかった。

 正直なところ、私としては、どこかのチームが早々とこのレギュレーションでの最適解を見つけて、余裕しゃくしゃくでメルボルンに乗り込んでくる可能性は低いと考えている。

 私には問題だらけに思えるこのレギュレーション変更において、最終的な到達点が見えてくるのは、ある程度の時間が経過し、何百万ドルという資金が開発に費やされた後のことだろう。

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