マクラーレン・ホンダのドライバーであるフェルナンド・アロンソは、過去数シーズンにわたってF1マシンの外見が酷いものだったことを、ファンに対して申し訳なく思っている。2017年シーズンに向けてデザインが変わり、「彼らが以前のマシンを忘れる」ことを期待すると語った。
新規則のもと、2017年シーズンは華々しい外見のマシンが導入され、モータースポーツ界の中ではまずまずの評価を受けている。アロンソは以前のF1マシンについての批判を積極的に口にしていたが、2017年型マシンの外見を気に入ったと言う。
「今シーズンのマシンは格好良いというのが、最終的な意見だ。マシンはコーナリングでのスピードが間違いなく速くなっているから、コーナーでのダウンフォースの感触が戻ってきたのがいい。マシンの限界まで、より攻めた走りができるようになった」
「他のマシンをコースで何台か見たけれど、どれもとてもよかった。うれしく思っているし、F1が正しい方向へ進んでいることに満足している。過去5、6年にわたって不格好なマシンを見せられてきたファンたちに、謝りたい気分だ」
しかし、アロンソがF1キャリア初期を過ごした時代のレギュレーションは現在よりもゆるく、マシン重量も軽かった。ドライビングの感触が、そのころのマシンに匹敵することはないと認めた。
「2004年や2005年当時と同じ感覚になることはあり得ない。なぜならマシンは空力規則にしばられず、いまと違って自由だったからだ。エンジンも大きく異なっていた。特にマシンそのものは今より130kg軽く、レースになれば230kgも軽かった。だから2004年と同じ感触を得ることはできないんだ」
「ラップタイムでは可能かもしれないが、今のタイヤを2004年のマシンに装着したら1周が1分14秒台くらいになるだろうから、やはり違うね」
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