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特集

投稿日: 2021.05.19 10:00
更新日: 2021.05.19 10:02

『MINI CHALLENGE JAPAN.2021』が富士スピードウェイで開幕!


PR | 『MINI CHALLENGE JAPAN.2021』が富士スピードウェイで開幕!

■コラム

■戦闘力アップのJCWマシン、より激しさを増すCPSクラスのバトルに注目

MINIのワンメイクレース『MINI CHALLENGE JAPAN』の2021シーズンが、2021年5月8日(土)に静岡県の富士スピードウェイで幕を開けた。

『MINI CHALLENGE JAPAN(MCJP)』は、ダンロップのスリックタイヤを装着したワンメイク専用マシンで戦う『JCWクラス』と、市販のF56クーパーSをベースとするナンバー付き車両が鎬を削る『クーパーS(CPS)クラス』の2クラス制でシリーズチャンピオンが争われる。

また、サーキットで過ごす一日を存分に満喫してもらおうと、1デイ2レースというレースフォーマットで行われるのもMCJPの特徴だ。

今シーズンは、JCWクラス、CPSクラスともにレギュレーションなどが見直されたため、開幕戦ではそれらの見直し部分がレースにどう影響するのかに注目された。JCWクラスにおいては、車両に装着するタイヤとサスペンションパーツが一部変更された。

JCWクラスに装着されるタイヤは、昨年同様にダンロップが供給されることに変わりはないが、JCWマシン専用スペックの『DUNLOP 215/625R17 D20』が新たに用意されたのである。

開発にあたっては、8.0J×17インチの専用ホイールに合わせてサイズが最適化され、剛性感をアップ。さらに、コンパウンドなどタイヤの素材も見直されている。

MINI CHALLENGE JAPAN.2021
MINI CHALLENGE JAPAN.2021

もうひとつの変更は、サスペンションパーツ。アイバッハ製スプリングを装着しているが、レートを高めたスプリングが『MF(ミディアム・レート)』として追加設定され、従来のスプリングは『SF(ソフト・レート)』と呼ばれることになった。

ドライバーの好みに応じて2種類から選べるようになり、また各サーキットの特性に合わせたセッティングの自由度を広げている。

レース終了後、JCWクラスに参戦する後藤比東至選手に変更箇所の印象を聞いたところ、「新しいタイヤは剛性が高まったことが手にとるようにわかります。とくにブレーキング時によれるようなことがなく、とても走りやすくなりました」

「トレッド幅が狭くなっていますが、これは専用ホイールに合わせたためで適正な印象です。また、今回は新たに追加されたスプリングを装着しましたが、よりクルマの挙動がつかみやすくなったと感じました。全戦でミディアム・レートを使用する予定です」と語ってくれた。

MINI CHALLENGE JAPAN.2021
MINI CHALLENGE JAPAN.2021

一方、CPSクラスはレギュレーションの一部見直しが行われており、これについてはMCJP事務局の森下 渉代表に話を聞いた。

「MCJPの競技車両はクラスを問わず、エンジン、ギヤボックスに封印を行いますが、CPSクラスではさらにOBDポート及びECUカプラーが物理的にも封印されることになりました。これにより、CPSクラスの車両はECUデータを確認・保管した後は、まったく手を加えることができません」

「これらの一連の作業は、MCJP事務局が行います。検査終了を証明する“MCJPホモロゲーション証明書(G1ドキュメント)”を発行し、この証明書をもって正式に競技車両として認定され、大会に参加することが可能になります」

「JCWクラスのマシンは、従来からECUのデータにロックをかけてMCJP事務局で管理していましたが、CPSクラスもさらなるイコールコンディションを目指したわけです。さらに本年度は初めて鈴鹿サーキットでの開催がカレンダーに加わり、これまで以上に熱い戦いが予想されます。ぜひMCJPをお楽しみいただければと思います」

このほかシーズンポイントについても変更が行われている。昨年までは出場したレースすべてのポイントが有効だったが、2021シーズンからJCWクラス、CPSクラスともに上位4大会のポイントによる有効ポイント制によってシーズンランキングが決定されることになった。

MINI CHALLENGE JAPAN.2021
MINI CHALLENGE JAPAN.2021

MINI CHALLENGE JAPAN.2021のラウンド2は、5月23日(日)に鈴鹿サーキットで開催される。ワンメイクレースならではの激しいバトルやヒーローインタビューは、MINI CHALLENGE JAPAN 公式YouTubeでライブ配信されるので、ぜひご覧になっていただきたい。これまでのレースのアーカイブもチェック可能だ。

MINI CHALLENGE JAPAN 公式YouTube

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