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特集

投稿日: 2021.05.19 10:00
更新日: 2021.05.19 10:02

『MINI CHALLENGE JAPAN.2021』が富士スピードウェイで開幕!


PR | 『MINI CHALLENGE JAPAN.2021』が富士スピードウェイで開幕!

■レースダイジェスト

■MINI CHALLENGE JAPAN.2021 ラウンド1(第1戦/第2戦)レースダイジェスト

JCWクラスはチャンピオン獲得を狙う後藤選手が好発進

昨年、一昨年ともにシリーズ2位に甘んじ、今年こそはと気持ちを引き締めて臨む2号車 後藤比東至選手。地元となる岡山国際サーキットでのMCJP出場経験はあるが、シーズンを通して参戦するのは初めての9号車 平田雅士選手。昨年はシリーズ2位の後藤選手と同ポイントを獲得したものの、各戦の順位の差でシリーズ3位となった17号車 鈴木建自選手。チーム編成も含めすべてゼロからのスタートし、着実にステップアップをしている57号車 阿部良太選手が出場した。

公式予選は午前8時にスタート。ぜひともいいスタートを切りたいと気合いが入っていた後藤選手が1分56秒373をマークして、ポールポジションを獲得。2番手は1分57秒965の鈴木選手、3番手は1分59秒869の平田選手、4番手は2分02秒572の阿部選手という結果となった。

MINI CHALLENGE JAPAN.2021
MINI CHALLENGE JAPAN.2021

決勝レース#1は、午前11時54分にスタート。後藤選手が素晴らしいスタートダッシュを見せて、ポールショットを決める。その後ろにはTGRコーナーで鈴木選手をかわした平田選手、そして鈴木選手、阿部選手と続いた。

後藤選手は周回を重ねるごとに後続を引き離すが、それとは対照的に平田選手と鈴木選手の2位争いが激しさを増す。3周終了時点ではコンマ5秒差まで鈴木選手が詰め、平田選手を猛烈にプッシュする。

しかし、鈴木選手にジャンプスタートによるドライビングスルーペナルティが科され後退。その間、後藤選手は後続をさらに引き離し、2位に20秒近い差をつけてポール・トゥ・ウインを飾った。

2位は平田選手、3位は鈴木選手、4位は阿部選手。なお、決勝レース#1 JCWクラスのファステストラップは、後藤選手の1分57秒591となっている。

MINI CHALLENGE JAPAN.2021
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続いて行われた決勝レース#2は、“リバースグリッド”を採用しているため、各クラスにおいて決勝レース#1で上位60%に入ったドライバーがその順位を“ひっくり返して”グリッドにつく。

したがって、ポールポジションは平田選手、2番手に後藤選手、3番手に鈴木選手、4番手に阿部選手の順でスターティンググリッドに並んだ。

決勝レース#2は、予定より少し遅れた午後3時59分にスタート。オープニングラップは、平田選手、後藤選手、鈴木選手、阿部選手という順位のままレースが進んだが、最終コーナーで後藤選手が平田選手をパスし、1周目に早くもトップに立った。

後藤選手は周回を重ねるごとに2番手の平田選手とのギャップを広げるが、その間に平田選手とそれを追う鈴木選手の差が縮まる。そして、鈴木選手はついに6周目に平田選手をTGRコーナーで捉えて2位に浮上する。

レース後半はこのまま順位の変動はなく、後藤選手が2位に19秒の差をつけて2連勝を果たし、2位 鈴木選手、3位 平田選手、4位 阿部選手と続いた。

ところがこの後、鈴木選手のマシンに最低車高違反でペナルティが科されたため、後藤選手の優勝は変わらないものの、2位 平田選手、3位 阿部選手という結果となった。なお、決勝レース#2 JCWクラスのファステストラップは、後藤選手の1分56秒756。

MINI CHALLENGE JAPAN.2021
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CPSクラスは混戦模様ながら巧者 古田選手が2連勝を飾る

テール・トゥ・ノーズの接近戦が見どころで、昨シーズンは毎戦のようにウイナーが入れ変わったCPSクラス。優勝経験のある4号車 谷岡 力選手や6号車 伊藤 聡夫選手、そして後半2ラウンドに参戦しめざましい活躍を見せた77号車 古田 聡選手がどのような戦いぶりを見せるのか? さらに昨シーズンはJCWクラスを走ったダイワグループの“社員ドライバー”石井選手が、今年はCPSクラスにフル参戦するのも見逃せない。

一方、フレッシュな顔ぶれにも注目だ。バースレーシングプロジェクト【BRP】からは2台が出場し、そのうちの1台である18号車はチームの代表 奥村浩一選手がステアリングを握る。

また、19号車 吉田知史選手はレース初参加とのこと。そして、32号車 板倉麻美選手は全日本ラリー選手権を戦うラリードライバーだが、レースは初参戦だ。

モータースポーツの間口を広げたいと始まったCPSクラスだけに、“初めてのレース”というエントラントがこれからも増えそうだ。なお、337号車 三浦康司選手は練習走行でマシンにトラブルが発生し、今回は欠場となった。

公式予選は、前日の雨で路面が若干濡れている箇所があったため、より乾いた状態になるのを待って予選時間の後半に勝負をかけた古田選手が、2分08秒378をマークしポールポジションを獲得。そして2番手 谷岡選手、3番手 石井選手、4番手 奥村選手、5番手 伊藤選手、6番手 板倉選手、7番手 吉田選手という結果となった。

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決勝レース#1は、スタートで古田選手がもたつき2番手へ後退し、谷岡選手がトップに立つ。しかし2台の差はわずかで熱いバトルが続き、4周目に古田選手が先頭に立つ。その後も熾烈な2番手争いと4番手争いに目を離せない展開となるが、先頭を走る古田選手は後続を徐々に引き離していく。

後半は順位に大きな変動はなく、古田選手が初優勝を飾った。2位は粘り強くポジションを守り切った谷岡選手、3位は僅差で奥村選手、4位 石井選手、5位 伊藤選手、6位 吉田選手、7位 板倉選手という結果になった。なお、決勝レース#1 CPSクラスのファステストラップは、古田選手の2分09秒449。

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日中は初夏のような陽気だったものの、日が傾き始めると思いのほか気温が下がった富士スピードウェイ。決勝レース#2は、“リバースグリッド”により、ポールポジションは石井選手、2番手 奥村選手、3番手 谷岡選手、4番手 古田選手、5番手 伊藤選手、6番手 吉田選手、7番手 板倉選手の順でスターティンググリッドについた。

出遅れるマシンもなく全車クリーンなスタートを切り、TGRコーナーは石井選手がしっかりとトップをキープ。しかし後方では、古田選手が谷岡選手の前に出て、さらに奥村選手とのポジション争いを制して2位に浮上する。

そして最終コーナーで石井選手を捉えると、あっという間にトップに立つ。古田選手は徐々に後続を引き離すが、2番手以降の争いは激しさを増す。7周目にはTGRコーナーで伊藤選手が減速しきれずに前を行く奥村選手に接触し、そのまま2台はコースアウト。どちらもリタイヤとなった。

そして、古田選手が2位の谷岡選手に14秒以上の差をつけて2連勝を果たす。石井選手は谷岡選手に1秒634の差で惜しくも3位。4位は吉田選手、そして5位が板倉選手という結果にとなった。なお、決勝レース#2 CPSクラスのファステストラップは、古田選手の2分08秒590。

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