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投稿日: 2020.12.22 15:45
更新日: 2020.12.22 15:46

ジャガー、グランツーリスモ向けのフル電動モデル『ビジョン・グランツーリスモSV』発表

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インフォメーション | ジャガー、グランツーリスモ向けのフル電動モデル『ビジョン・グランツーリスモSV』発表

 そして『XJR-14』などジャガーのDNAを受け継ぐ耐久レーシングカーにインスピレーションを受けて開発された“デプロイアブル・リアウイング”は、メインの固定部分が車両の後部を包み込み、リヤハンチに溶け込むように融合。必要に応じてふたつの可動式セクションは速度が上がると自動的に上昇してダウンフォースを発生させ、空力抵抗を抑える状況下では規定の位置まで下降する。

 この結果、空気抵抗係数(Cd値)は0.398とレーシングカーとしては圧倒的に低い数値を実現しながら、483kg/200mph(約320km/h)のダウンフォースを発生させるという。

 一方で、この仮想空間でのパワートレイン開発は過去6シーズンにわたってフォーミュラE参戦マシン『I-TYPE』の開発を担ってきたジャガー・レーシングのエンジニアが担当。

 作業は主にふたつのプロジェクトに分かれ、ひとつはフロントアクスルに2基の300kW(407PS)を発生するモーターを搭載し、高出力とトルクを実現すること。そして大きな負荷に対応するため温度制御システムを改良し、耐久レース中も長時間の高速走行と加速性能を維持できるよう、開発目標が定められた。

 この電動全輪駆動システムと各ホイールにそれぞれ1基のモーターを配置する構成により、横方向と縦方向のトルク配分を無限に制御することができ、優れたトラクション、敏捷性、コントロール性を両立したトルクベクタリングが可能に。

 ジャガー・レーシングのチームディレクターを務めるジェームズ・バークレーは「ジャガー製レーシングマシン 『I-TYPE』と並行してビジョン・グランツーリスモSVの開発に携わったことは、ジャガー・レーシングのエンジニアたちにとって彼らの専門知識や経験を2台のすばらしい電動レーシングカーに応用するという、これまでにない機会となった」と、その成果を語った。

「どちらのモデルも、最先端のシミュレーションツールを使用して設計・開発され、フル電動パワートレインとソフトウェア技術を最大限に活用している。フォーミュラEのシーズン7、そして『グランツーリスモ』でそのパフォーマンスを発揮することを楽しみにしているよ」

4基のモーターを搭載し、最高出力1400kW(1903PS)、最大トルク3360Nmを発生。インテリジェントな全輪駆動システムとトルクベクタリングを組み合わせ、0-60mph(0-100km/h)加速1.65秒、最高速度255mph(約410km/h)の性能を誇る
ABBフォーミュラE選手権のシーズン7に参戦するジャガー・レーシングの『I-TYPE 5』

Jaguarウェブサイト:http://www.jaguar.co.jp
ジャガーコール(フリーダイヤル):0120-050-689


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