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モタスポブログ

2017.10.12

“重鎮”ヤニック・ダルマスの熱血指導に感服【WEC富士現地ルポ2回目】


モタスポブログ | “重鎮”ヤニック・ダルマスの熱血指導に感服【WEC富士現地ルポ2回目】

 メカ&ハコ車&スポーツカーマニアの“ヘンタイ”カメラマン、鈴木紳平がWEC富士取材のため、ル・マン24時間から約4カ月ぶりに登場。現地ルポ2回目はコースウォークや救出訓練に密着しました。本人がどう言おうと、とにかく寛大なお気持ちで、ごゆるりとご鑑賞下さい。

※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ 

 8時30分、トヨタ7号車が車検へやって参りました。富士山の雲がちょっと気掛かりですが今のところはいい天気であります。


 この日は富士スピードウェイが招待した地元小学校の子供たちが場内を見学。車検場でトヨタTS050ハイブリッドを見て「カッケー!」の声が飛びます。

 市販車とかけ離れた形をしているLMPカー。子供たちの目にはちょっとヒーロー戦隊ものやアニメっぽく写っているのでしょうか。


 その子供たち、今度はピットロードでトヨタチームのドライバー交代、タイヤ交換練習を見学です。なかなか貴重な体験ですが、インパクトレンチの音にビビる子供も多数。


 そうこうしているうちに記念写真が始まりました。が、横にいるセバスチャン・ブエミさんは、虫の居所が悪いらしく気にも留めません。何かちょっとシュールな画です。


 LMP2クラスの26号車Gドライブ・レーシングのピットにはジェームス・ロシターさんの姿が。相変わらずの男前っぷりを発揮しておりますが、スーツはアレックス・リンさんの物ですな。


 今日の“ふじっぴー”はポルシェGTチームが走らせる92号車ポルシェ911 RSR。


 こちらはLMP2クラスのドライバーズポイントトップにつける38号車ジャッキー・チェンDCレーシングのみなさま。コースウォーク前にドライバー交代練習を入念に行っていました。

 アウディ時代には無口で暗かったイメージがあるオリバー・ジャービスさんも、このチームで生き生きとしています。


 さぁコースウォークがスタートです。今回は勝手にポルシェLMP1チームのドライバーに同行。どういった話をしながらコースウォークしているのか探りたいと思います。

 まずは1コーナーの進入から。何やらエンジニアとグラフを見ながら話し合っています。会話はドイツ語だったりするので理解不能です。


 1コーナーです。唯一聞き取れたのはアンドレ・ロッテラーさんの「1コーナーは大きく回って走れ」でした。ちなみにロッテラーさんが他のドライバーに富士スピードウェイの走り方をレクチャーすることはあまり無いそうです。


 ヘアピンまでやって来ました。この辺でロッテラーさんは誰かコーラを持って来てくれと叫びます。ヘアピンに関しては「100R立ち上がりから一回上り(坂になり)、進入に向かって下るからクルマの姿勢変化に気をつけろ」とおっしゃっておりました。


 ヘアピン立ち上がりです。ここで私はカメラマンブリーフィングに出席しなければならない時間となったので離脱。この企画を通して分かったのは、歩きながら写真を撮り、ネイティブ同士の英語を聞き取ることは、私には無理ということ。みなさま、申し訳ありません。


 夕方からはドライバー救出訓練がスタートです。国内レースとやることは変わらないな、なんて思いながら見ています。


 ところが、救出されたドライバーのネームタグを見てビックリです。この方、なんとあのルマン24時間で4勝したヤニック・ダルマスさんです。FIAドライバー・スチュワードという立場もあるかもしれませんが、自らの身をもってレスキュー指導をする姿、感服いたしました。


 レスキュー訓練ではヘルメットを外しベッドに固定するパターンも実施。


 最後には「ドライバーを降ろす時は腰をぶつけたりしないように」など、ドライバー目線のアドバイスもおっしゃっておりました。


 一方こちらは店じまいしたポルシェLMP1チームのピット。マシンにはカバーがかけられ、しばしの眠りにつきます。


 さぁ、いよいよ明日からは走行開始です。明日の2回のフリー走行の結果で、予選・決勝の展開が予想できると思われます。まずは明日の結果を楽しみにしましょう。

 天気予報は雨ですが、みなさん四駆のLMP1の速さを堪能してください。


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