Shots!──ペレスとグティエレス。母国のヒーローふたりを応援する大勢の地元ファン@メキシコGP1回目
ペレス選手の地元グランプリ仕様ヘルメット!
日本の皆さんが多分想像できないくらい、メキシコの大ヒーローのペレス選手。
ドライバーズミーティングにパドック裏を歩くのもこうして走らないと写真やサイン攻めに遭ってしまいます!
もう1人のメキシカン、グティエレス選手の地元グランプリ仕様ヘルメット!
同じく、大変な人気者です。
そして、金曜日から寒いのにこのお客さんの数!
ペレス&グティエレス選手効果です!!!
全く調べたわけではないですが、すでに鈴鹿の日曜日より多いんじゃないですか……
やっぱり、応援する対象となるドライバーが居る居ないという差ですよね!
シルバーストーンのハミルトン&バトン選手
スパのフェルスタッペン選手
鈴鹿は、やっぱり松下選手!!!早く頼みます!!!
アロンソ選手「テストばかりやらないで、セットアップをやらせてくれ!」ってお願いしたそうです。
10位はそれほど悪くないんじゃないかと思いますけれど、まだ金曜日ですからね。
少ない日本人ジャーナリスト、ハミルトン選手に歩きながら話を聞く尾張さん。
ハミルトン選手などは、1対1のインタビューなどは受けてくれないので、こうして出てきた瞬間に話を聞くしかないんです。
このガッツある行動で貴重な話が活字になるんです。
誰でも出来ることではないですよね!
ハースの小松さん。FP1が始まってすぐにガレージに戻ります。
チーフエンジニア自ら、マシンのチェック。
このあとすぐ、メカニックが小松さんの周りに集まり話をして指示を出していました。
頼りになるな〜〜〜って雰囲気でした。
金曜日、ホテルへ引き上げるライコネン選手と人参……
木曜日にパドックでウエルカムパーティーがあってそのアトラクションでプロレスが行われました!
僕は、全く興味がないのでよくわからないんですが、メキシコはプロレスが人気なんですよね!
プレスへのお土産も、このマスクでした!
実はですね……
アメリカグランプリが終わって月曜の夜中からどうも体調が思わしくなく……火曜にメキシコに到着してホテルに着いたのが夕方、全然食欲もなかったんだけれど、無理やり食べたボロネーゼ……まっちゃんにお先に失礼して部屋に戻ってからが、さ〜大変……
詳しくは書きませんが、ものすごく大げさに言うとこのままメキシコで死ぬんじゃないかと思ったほど苦しかったんです、水曜はまっちゃんと一緒に、ティオティワカン観光をすごく楽しみにしていたんですけれど全くいけるような状況ではなく、じ〜っと部屋で寝てました……
上の写真は木曜に撮ったんですけれど、全然調子悪い状態でした……
なので、木曜日はプレスルームで原稿を書いたり写真整理するのがいっぱいいっぱいな感じ。ですから、レッドブルの化粧顔ドライバーは撮れてません……
連戦の疲れなどが、グランプリの合間に出たという感じですかね……
今は、もうほぼ普通になっています!健康って基本ですよね……気をつけていたつもりだったんですけど、歳ですね……
でも、1991年からF1取材を始めて、1992年から全戦取材を今まで24年?続けてきて、何度か病気などで取材できないかもという場面もありましたが、今まで遅刻を含めてF1のセッションを1度もミスなく取材できているというのは、こうして少し考えてみると奇跡に近いことかもしれませんね……
神様、仏様がいるとすれば、まだ今のところ続けていいよって言ってくれているようにも思えます。
がんばんなきゃ!
骸骨メイクは、この子に撮らせてもらったから、いいか!
「よし、長谷川さんに聞いてみよう!~メキシコGP編~」
Q:性能と信頼性のどちらかを取る必要がある場合、どちらを重視していますか?
また、その判断基準はどのようなものでしょうか?
例えば、性能は出ているが信頼性について未確認の部分が残っている状況で投入判断が必要な場合など、リーダーとしての考えを聞かせてください。
自分もエンジニアでプロジェクトリーダーをしているため、考え方を参考にさせていただきます。
よろしくお願いします。(ペンネーム:ゆう)
A:「基本的には、レースを完走できないものは使わないという考えなんですが、今のレギュレーションで言えば、例えば5戦使わなければならないけれど、1戦分しか信頼性の確認が済んでない。だけどパフォーマンスの上がり幅自体は大きく、次戦で投入可能という状況であれば、投入します」
「1戦分の確認が済んでいれば、残りの4戦分に不安があっても投入します!パフォーマンスの上がり幅が大きければ、結果的にペナルティーを受けたとしても、使う価値があるという判断になるんです」
「あくまで、レースは結果ですから……結果が出るような選択を最優先して判断をしています」
Q:ベルギーで気圧の影響を質問させていただいた者です。
その時の回答で「メキシコなどになると運転点というのが違いますから、影響は受けます」
とあったのですが、メキシコではどれくらい影響があるんでしょうか?
(ペンネーム:ブエナ・スエルテ アロンソ)
A:「気圧が低いのでターボの回転数が上がってしまい、タービンが普段より20%多く回るんです。その結果、通常では使用しない領域を使うことになってしまうんです」
そうすると、20%空気が薄いわけですから、20%多くターボのタービンを回すということですね?
「そうですね、その影響で多少は出力が落ちてはいます、ただ、それほど大きな損失ではなく、想定の範囲内であることが確認できました」
その出力というのはどれくらい落ちるのですか?
「それは、言えないです(笑)」
Q:来年はパワーユニット開発のトークン制度が廃止になり、開発の自由度が大幅に上がると思います。
開発費用の面でも、トークン制度廃止に伴い、大きく上昇してしまうのでしょうか?
(ペンネーム:雪見だいふく)
A:「ホンダとしては予算が決まっているので、制約なく自由に開発、というわけにもいかないんです。やっぱり時間や、採用するテクノロジーの数も無限にあるわけではないですから……」
「ただ、予算にかかわらず、来年のエンジンには最大限集中してやっていますから期待していてください」
あと、僕からなんですが、先ほどコーナーの入り口で撮っている時に、ホンダのエンジンだけバックファイヤーの音が大きいような気がするんですが?
「F1のエンジンは、低速領域が苦手なので、その際はスロットルを少しオーバーに開けておいて、燃料カットなどでトルクを調整していることが多いので、当然その分だけアフターファイヤーが大きくなります。他のメーカーもやっているとは思いますが、うちは特にそれをやっている傾向が強いですね」
低速のピックアップとかつきをよくするという意味合いなんでしょうか?
「そうですね、空気量はいっぱい入れるんです、そこに燃料を普通に入れて、エンジンの点火タイミングをずらして出力を落としたり、あるいは何気筒か止めていたりします」
「そうすると、切り替えのところで燃料が余って、排気管から出てしまうということです」
アメリカや、鈴鹿ではそのようなことはなかったように思うんですが?
「基本的には変えてないですが、多少の大小はありますね」
なるほど、ありがとうございました!
引き続き、長谷川さんへの質問を募集しています。
応募の方法は、こちら→(熱田カメラマンが長谷川さんに直撃。ホンダF1についての質問を募集します)へお願いします!
メカニカルなことでも、食べ物の話でもなんでも大丈夫ですのでお待ちしています!
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熱田護(あつた・まもる)1963年生まれ。三重県鈴鹿市出身。東京工芸大学短期大学部写真技術科卒業。2輪世界GPを転戦し、1991年よりフリーランスとしてF1をはじめとするモータースポーツや市販車の撮影を行う。2016年もF1全戦をカバーする予定。WEB:Mamoru Atsuta Photography