「彼は素晴らしかったね。この条件下で最初から自信を持ってステアリングを握り、それがどれほど上手だったかに驚かされた。これを“モノにする”のにほんの数コーナーも掛からず、彼自身も明らかにたくさんのレースをしてきたことが理解できたよ」と続けたウォーターズ。

「1周目を終えた後は、まったく不安はなくなっていた。僕は実際に彼の隣にいて、あらゆる事態が忍び寄るのを楽しんだが、彼はそれほど間を置かずに、すべての挙動に対処するようになっていたんだ」

 新規定初年度はシボレー・カマロZL1に先行される展開となったフォード陣営だが、シーズン終盤戦は性能調整に関する『Parity Review System(パリティ・レビュー・システム/同等性評価)』の再調整を受けたマスタングが盛り返し、ウォーターズがゴールドコーストとアデレードで優勝。デビッド・レイノルズと新人マット・ペインのペンライト・レーシングも勝利を飾り、最後の4戦は負けなしでシーズンを終えた。

 この12月初旬には、同等性をさらに向上させる取り組みの一環として史上初の北半球へ向かい、北米ノースカロライナ州コンコードで稼働する世界最大級の風洞設備『ウインドシア』で、合計3日間のテストプログラムを完遂している。

 来季2024年に向けては、ホモロゲーションチームのディック・ジョンソン・レーシング(DJR)が新体制を敷き、長年チーフエンジニアを務めたルード・ラクロワが離脱を表明したものの、かつてスコット・マクラフランと3連覇を達成したライアン・ストーリーがチーム代表に復帰。

 一方で体制縮小のティックフォードとその枠を禅譲されたブランシャード・レーシングに、ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド(WAU)と前出ペンライト・レーシングの5チーム10台のGen3マスタングがエントリーする。

“ホットラップ”を経験したウォーターズも「ファーリーの運転技術には感銘を受けた」と、その技能を称えた
ホモロゲーションチームのDJRが新体制を敷き、ライアン・ストーリー(左)がチーム代表に復帰する

本日のレースクイーン

伊達望だてのぞみ
2025年 / スーパー耐久
クイーンズエンジェルス
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