「本当に接戦だったね。とても近かったし、良いレースだった。オースティン・シンドリックも素晴らしい仕事をして、最後は僕の状況を見ながらプッシュしてくれた」と、レース後には自分が勝者だったことに「今も驚いている」と語ったスアレス。

「2周目で大破してしまったけど、僕のクルーはこのクルマを修理する素晴らしい仕事をしてくれた。そのトラックハウス・レーシングとここにいるすべての素晴らしいファンには、どれだけ感謝してもし切れないね!」

 一方、それぞれの位置から勝利を狙ったブレイニーとブッシュも、最終2コーナーでの車両の位置を考えれば、結果は予測可能だったと振り返る。

「(ターン)1と2では上のレーンがそれほど伸びてこないように、充分リラックスできていた。終了前の3周と同じようにやったし、かなりうまく管理できていた。僕はただ一番下を選んだだけで、それが最も安全な場所だったからね」とブレイニー。

「なんてクールな決着だろう。いつもそばにいてくれたファンに感謝したいし、最後までスリーワイドでフィニッシュできるなんてとても楽しいレースだ。ダニエルにとっては幸せだし、カイルもカッコ良かった。僕も僅差で勝ってきたんだし、それだけの差で負けてもあまり文句は言えないね」

 同じく“グッドルーザー”のブッシュも「通常(ターン)3に入るのがもっとも遅れたクルマが、サイドドラフトやその他すべての点でライン上で優位に立つんだ」と続ける。

「だからその時点で2番手だった俺は……12号車(ブレイニー)に次ぐ2位だと思ったんだがね。でも、ダニエルが勝つのを見るのは良いことだ。我々はシボレーのチームパートナーとしてお互いに助け合い、そこで一緒に働いている」

「友人がいて同盟を結べばうまく行くようだということを示せたし、それが今日の良い部分だった。だがスリーワイドの接戦で、我々は最悪の負け方だ。まるで『ライトニング・マックィーン』風のフィニッシュなんて大嫌いだ!」

 そのブッシュは金曜に併催されたNASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第2戦『Fr8 208』を制覇し、新体制のスパイア・モータースポーツでキャリア通算65勝目をマーク。同じく併催されたNASCARエクスフィニティ・シリーズ第2戦『ラプターキング・オブ・タフ250』は、ほぼすべての周回をリードしたルーキーのジェシー・ラブを撃破し、僚友のオースティン・ヒル(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)が2008年のトニー・スチュワート以来となる開幕連勝を飾っている。

スアレスは開幕デイトナ併催のNASCARメキシコ・シリーズに続く勝利となった
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昨季にも自ら率いたチームを発展的解消し、売却して新体制で臨んだカイル・ブッシュが、NASCARクラフツマン・トラック・シリーズ第2戦を制覇
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NASCARエクスフィニティ・シリーズ第2戦はオースティン・ヒル(左)が開幕連勝を飾っている
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