『Marshalling System Test(use of test tires)』は、F1世界選手権でも導入されている競技進行を円滑・公平化するデバイスのテスト。
システムはF1とほぼ同じソフトウェア、ハードウェアを導入し、アクシデントなどでフルコース・イエロー(FCY)となった際に使用される旨が、ユーロF3スポーティング・レギュレーションの第40条で定められている。
当該デバイスについて、ユーロF3では17年シーズンからの導入が予定されているものの、ハンガロリンクでのオフィシャルテストで、某チームのエンジニアは「機能しないのではないか?」との懸念を示した。実際にドライバーも「85km/hのリミッター解除に手間取った」と証言するなど、F1で導入された当初と同じトラブルが発生しているようだ。
最後の『Practice Start(use of test tire/tires)』は、シグナルを使用したスタート練習で、20分間にわたって実施される。
スタンディングスタートはクラッチを傷めるため、セッションは各日ともテストの最後に設けられており、ドライバーによっては4、5回練習に臨んでいた。
こうしたシステマチックなオフィシャルテストのやり方は、日本でも積極的に検討したり採用したりする必要があるかもしれない。
