ファイナルステージのクライマックスで複数台が絡むマルチクラッシュが発生し、今季初勝利目前だったフォード陣営の夢が打ち砕かれた混沌の週末。典型的かつ熱狂的なフィナーレを迎えたタラデガ・スーパースピードウェイでの2024年NASCARカップシリーズ第10戦『ガイコ500』は、チェッカーまであとわずかの距離で、複数台の衝突をくぐり抜けたタイラー・レディック(23XIレーシング/トヨタ・カムリXSE)が今季初優勝。キャリア通算6度目の勝利を手にするとともに、チーム共同オーナーのひとりに名を連ねる“MJ”ことNBA界のレジェンド、マイケル・ジョーダンも現地で勝利を祝福した。

 例年、数々の“カオス”を演出してきたアラバマ州のトライオーバルだが、今季の決勝序盤はいつもと異なる展開に。その予兆は土曜シングルカー予選の時点から始まっており、2021年デイトナ500覇者マイケル・マクドウェル(フロントロウ・モータースポーツ/フォード・マスタング)がカップ通算2度目のポールを獲得すると、フロントロウ2番手にはオースティン・シンドリック(チーム・ペンスキー/フォード・マスタング)と、高速スーパースピードウェイで今季投入のマスタング”ダークホース”カップカーが速さを見せる。

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