この元チャンピオンの発言に対し、所属するチームである“ザ・ボトル-O(オー)レーシング・チーム&モンスター・エナジー・レーシング”はすぐに声明を発表。「まだいかなる決定もなされていない」と、その計画が正式確定前であることを強調した。
「現在フォード・ファルコンFG-Xを走らせるプロドライブ・レーシング・オーストラリアは、今回のコメントに対して立場を明確にしたい」
「2018年に向けていかなる決定もなされていない。現在は、複数の勝利を挙げ、選手権をリードしてきたフォード・ファルコンFG-Xスーパーカーに置き換わるいくつかの選択肢を評価している段階だ」
「このプロセスは進行中であり、複数のパートナーとの協議が必要になる。プロドライブ・レーシングはメンバー、ファン、メディアからの、プロセスへの関心の高さを評価してるが、将来に向けた計画の承認は適切な時期に行われる」
こうして各マニュファクチャラーが来季計画の選定を進めるなか、まったく新たなメーカーも新規参入の可能性を検討している。
昨年、Dセグメントの新型FRサルーン『ジュリア』を発表したアルファロメオは、このモデルのプロモーションのため、オーストラリアの人気ツーリングカーへのエントリーを検討中だという。
「イタリア製のレースカーがVASCで活躍できるだろうか? 我々はすべての可能性を検討して、ブランドを進歩させリターンが得られる方法を模索している」と語るのは、フィアット・クライスラー・オートモビル(FCA)オーストラリアのCEO、スティーブ・ザルンギ。
「投資に対するリターンを確保しなくてはならないし、ビジネスの面と切り離して考えることはできないが、それが市販車の売り上げ向上をもたらすなら、我々はやるだろう」
そのほか、韓国の起亜がVASCへの参戦を検討中と言われ、今後も複数の新規参入メーカーが現れる可能性もある。
