引き続き土曜に行われたレース2は、フロントロウ2番手からスタートしたポルトガル人ドライバー、ホセ・ロドリゲス(マン)が1コーナーで首位浮上。2番手を走る強豪タンクプール24レーシングのメルセデス・ベンツ、ノルベルト・キスに対し3.87秒の大差をつけ勝利。06年のFIA ETRC創設以来初となる、ポルトガル人ウイナー誕生となった。
続いて日曜は、前日同様のタイムスケジュールで午前に行われた“スーパーポール”セッションで、マンをドライブするハルムがレース3のポールポジションをゲット。
ラインアート・レーシングチームの紅一点として戦うハルムは、2番手の王者ハーンをスタートで抑えきると、中盤の赤旗にも動じずリスタートもこなし、16周に短縮されたレースをコントロール。彼女にとっても初となる、リバースポール以外での勝利を決めた。
そして最終レース4は、3番グリッドからスタートした王者ハーンがスタートでフロントロウの2台、レンツのマンと、ラッコのフレートライナーの隙間をこじ開け、早々に首位に浮上。
さらに2番手のレンツは14周目の1コーナーでラッコのフレートライナーにインを刺され後退。ハーンが週末2勝目を飾り、レンツ、ラッコが表彰台。オープニングラップで一時3番手まで浮上したハルムは、左フロントタイヤにトラブルが発生し、無念のリタイアとなっている。
これで王者ハーンが51ポイントを稼ぎ選手権首位。2位には大健闘を見せた女性ドライバーのハルムが40ポイントでつける結果となった。
FIA ETRCの第2戦は5月最後の週末、27~28日にイタリアのミサノ、ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリを舞台に開催される。