2025年6月24日

STILLWAY プレスリリース

2025年 ニュル24時間 レース結果 レース報告

【レースレポート】

「灼熱とクラッシュが襲ったニュル24時間。スティルウェイ、悔しいエンジンブローでリタイア」

 6月21日16時にスタートを切った2025年のニュルブルクリンク24時間レース。CUP3 PROクラスに参戦したSTILLWAY(スティルウェイ https://www.stillway.jp/)は、数々の波乱を乗り越えながら奮闘するも、無念のリタイアとなった。

 予選では総合78位、CUP3 PROクラス4位につけたスティルウェイ。ドライバーは小西隆詔、ダニエル・ドルシュック、アーロン・ヴェニッシに加え、レース直前にニコ・シルバを迎えた4人体制でレースに臨んだ。

 スタートドライバーのシルバが好スタートを見せ、早くもクラス2位に浮上。しかし17時半、パドックエリアの大規模停電によりレースは赤旗中断となる。停電は、ピットビルの空調システムの故障によるもので、序盤から波乱含みの展開となった。

 約2時間後の19時45分ごろ、フォーメーションセーフティカーランからレースが再開。ヴェニッシが3番手グリッドからスタートを切り、ドルシュックとともに明るい時間帯の走行を担当し、クラス3位をキープ。

 夜間セッションは、小西を先頭にナイトスティントに突入。深夜3時30分ごろにはブレーキトラブルにより約5.6分のロスを強いられ、クラス8位まで後退するも、シルバとヴェニッシによるダブルスティントの激走で、夜明けまでには再びクラス3位に返り咲いた。

 日の出以降はドルシュック、小西、シルバとバトンを繋ぎ、一時はクラス2位に浮上する展開も。

 しかし、ドラマは終わらなかった。22日の午前10時55分に小西が自身の第3スティントを開始してからおよそ50分後、8周予定のスティント中の5周目完了時に油温の警告灯が点灯。タイミング悪くノルドシュライフェ区間(ピットまでの距離はおよそ20キロ)に入ったところで発生したため、ピットからの指示に従って徐行でピットに戻ろうと試みたが、ピットまでは届かず、フランツガルテン(Pflantzgarten)で車両を停車した。

 マーシャルによる懸命の作業、サービスカーによる牽引、積載車を利用しての車両移動を駆使してピットガレージまで車両を戻したが、マシンの修復とレースへの復帰は叶わず、無念のリタイアとなった。

STILLWAY 2025ニュルブルクリンク24時間 レースレポート
2025ニュルブルクリンク24時間 STILLWAYのポルシェ718 ケイマン GT4 クラブスポーツ

小西隆詔コメント
「まずはスティルウェイとして、2025年も6度目のニュル24時間に挑戦できたことに感謝しています。Adrenalin Motorsportのチームスタッフはもちろん、マシンをシェアした3人のチームメイト、そして今回の挑戦に関わってくださったすべての皆さまに感謝の気持ちでいっぱいです」

「今年のニュルは特に、接触や単独事故、マシントラブルが非常に多いレースでした。そんな中で、我々のマシンもエンジントラブルに見舞われてしまったのは本当に残念です」

「詳細は省きますが、もしトラブルが数キロ早く、あるいは遅く発生していたら、もっと大きな事故になっていたかもしれません。そう考えると、何か大きな力が自分たちやマーシャルの方々を守ってくれたのかな、“また戻っておいで”とニュルに言われたのかなと、今は思っています」

「このトラブルは、信頼するチームが全力を尽くしてくれた中で起こってしまったことで、誰が運転していても起こり得たことだったと考えて、気持ちを切り替えています」

「2026年のニュル24時間に向けて、また1年、スティルウェイとしての国内でのモータースポーツ活動や日々の生活に全力で取り組んでいきたいです」

「あと現場で実際に走った立場から言えるのは、2024年の霧による短縮開催の時は“霧で前が見えない”というシンプルな理由からくる恐怖がありましたが、今回の灼熱のレースでは、強烈な日差しによって周りの車両が見辛い、それでいてドライ路面のために速度域が高かったというのが、今回のレースでクラッシュが多発した一因だったのではと感じています」

「たった4日間で、世界中のどのサーキットを走っても経験できないような出来事を今回も味わわせてくれたニュルブルクリンク。いつもスリリングですが、必ずまた帰ってきます!」

【参戦概要】
レース名: 2025年ニュルブルクリンク24時間レース
参戦クラス: CUP3 PRO
車両: ポルシェ718 ケイマン GT4 クラブスポーツ(Typ 982)
チーム: Adrenalin Motorsport Team Mainhattan Wheels
カーナンバー: 941
ドライバー: 小西隆詔、ダニエル・ドルシュック、アーロン・ヴェニッシュ、ニコ・シルバ

【レース結果】
予選: 総合78位 / CUP3 PROクラス 4位
決勝: 96周目 リタイア (マシントラブル)

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