続くウィントン・モーターレースウェイのファイナルとなるラウンド10は、ふたたびポールスタートのマクローリンに加え、ウィンカップ、SVG、そしてクルサードの4台が激しいバトルを展開。
DJRチーム・ペンスキーvsトリプルエイト・レースエンジニアリングの直接対決構図となった争いは、フロントロウのウィンカップがアウトからスタートの1コーナーを制すると、マクローリンは2周目にSVGらのパックにもかわされ5番手に後退。
これにすぐさま反応したチームは3周目にマクローリンをピットへ呼び、後方クリーンエアにマシンを送り出す作戦に。
しかし、マクローリンのファルコンはシフトカットの不調を来たしておりペースが上がらない。
そのマクローリンに反応してピット作業を済ませていたウィンカップがふたたび先行。それに対し、ファーストスティントを長く取ったSVG、クルサードの2台は、最初のピットストップで3番手、4番手に下がるも、すぐさまコース上で先行する2台を仕留めて逆転。
2度目のピット作業を含めて、めまぐるしくポジションが入れ替わる中、レース終盤に、マイケル・カルーソのニッサン・アルティマとシェア・デイビス(ワイルドカード/ニッサン・アルティマ)がクラッシュし、セーフティカーが導入される。
ウィンカップ、SVG、クルサードのオーダーで残り13周となった時点でのリスタートで、首位ウィンカップがバックマーカーの処理に手こずりマシンをグラベルに落とすと、その隙を見逃さなかったチームメイトSVGが首位に。
そのままレースはチェッカーを迎え、レッドブル・ホールデンは久しぶりのワン・ツーを達成。「本当にタフなシーズンだけど、ようやくこうして戻ってくることができた。すごくいい気分だよ」と、満足げなSVGが4勝目をマークし、1023ポイントで選手権4位にカムバックした。
3位に入ったDJRペンスキー、クルサードが1060ポイントでスタンディング首位を維持し、1056ポイントでウィンカップ、1032ポイントでマクローリンが続き、2強の対決構図がさらに激しさを増す展開となっている。
次戦VASC第6戦となるスーパスプリント戦、『ダーウィン・トリプル・クラウン』は、6月16~18日の週末にヒドゥン・バレー・レースウェイを舞台に争われる。

