オーストラリアの「V8スーパーカー選手権」が、今年6月を最後にシリーズのアイデンティティである“V8”の名称を失うことになった。

 オーストラリアで最も人気の高いツーリングカーレースで知られるV8スーパーカーは、1997年から現在のシリーズ名称を使用。2013年からは、“カー・オブ・ザ・フューチャー”という新たな車両規定の導入で日本のニッサンもアルティマを擁して参入を果たした。

 しかし、同シリーズは来年2017年から、更なるメーカーおよび新規格エンジンの参入を促すために、V6および4気筒のエンジンを許容するGen2規則を採用することが決まっている。

 またそれに伴う形で、オーストラリアの格安航空会社(LCC)、ヴァージン・オーストラリアが同シリーズと今後5年間のネーミング・ライツ契約を締結したことを、27日付で発表した。

 これにより、現在のV8スーパーカーは、オーストラリアの会計年度が切り替わる7月1日から「ヴァージン・オーストラリア・スーパーカー・チャンピオンシップ」と名乗ることになった。

「V8エンジンは常に我々のスポーツの一部だ。しかし、Gen2規則への移行で新たなメーカーと異なるエンジン規格の参入機会を設ける。我々は、このタイミングでの移行が正しいものだと思っている」と、シリーズのCEOジェームズ・ウォーバートンは語っている。

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