「インディ500はとんでもない金額の賞金が入ります。僕もハングリーになりますし、レースは厳しい世界なので自分も稼がないといけない。でも、賞金のためだけだったら、2012年も2位に入れば1億円近くの賞金が入りましたが、そこには魅力を感じなかったですね」

「今回は勝った結果として大きな賞金を得ることができたのでチームに持ち帰って、契約で全部入るわけではないですがしっかり頂いて、チームのスタッフにも思い出として何かボーナスをあげたいと思います」と笑顔で語った。

 インディ500勝利後には、その影響力を改めて感じたようだ。

 多忙なスケジュールを振り返り、「街で人々が名前を知らなくても声をかけてくれる。メディアツアーだけでなく、デトロイト戦に行く途中のレストランでも、横を通っていく人たちが”コングラチュレーション”と声をかけてくれる」

「各新聞では1面で扱ってくれてその効果は大きいなと思って、お店にも何も言っていなかったのにデザートを頼んだらミルクが出てきて……。もうミルクはいいやって感じでした(笑)」

「北米におけるインディの立ち位置は非常に高いんだなと改めて感じました」と琢磨。

凱旋報告取材会のフォトセッションでは多くのメディアに囲まれる
凱旋報告取材会のフォトセッションでは多くのメディアに囲まれる

 最後にシリーズチャンピオンへの展望を聞かれた琢磨は、「目標はタイトルを獲ることですが、非常に厳しいと思っています。アンドレッティが得意とするスーパースピードウェイはポコノしか残っていません。僕が得意としている市街地レースも大半が終わっていて、残るはトロントだけです」

「あとはロードコースとショートオーバル。ショートオーバルの勝ち目はないです。ホンダのパッケージはダウンフォースが高くなればなるほど空力の効率が高いパフォーマンスを出していますが、ショートオーバルの設定では苦戦が続いています」

「ショートオーバルではどれだけダメージを少なくするかという計算になります。ロードコースも同様にハイスピードのサーキットでは厳しさが残っていますが、エンジンパワーは勝っていると思うので、アドバンテージを生かして表彰台を獲っていきたい」

「そしてポコノではトップを目指したいです。残り1勝、もしくは2勝して、コンスタントにトップ5でフィニッシュし続ければシリーズチャンピオンも夢ではないと思います」

「現状では、同じホンダのチップ・ガナッシ。ここは相当強いです。もうひとつはチーム・ペンスキー。ペンスキーの4台とスコット・ディクソン。願わくば僕を入れた6人の戦いになるのではないかと思っています。一戦ずつしっかりとポイントを獲得して走っていきたいと思っています」と意気込みを語った。

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