上位ではラストが20周目終わりでピットへ。しかし、ピットアウトの際にイエローラインを踏んでドライブスルーペナルティを科せられる。
22周目終わりでマルティンがピットイン。エクストロームも後を追う。スペングラーは翌周にピットへ。クルーも完璧なピット作業で送り出しリードをキープする。
しかし、マルティンが徐々に近づき、28周目にはスペングラーを射程圏内に捉えた。マルティンが一気に交わすかに見えたが、スペングラーは慌てずトップをキープ。逆にマルティンはエクストロームに迫られる展開に。
ベテランらしい落ち着いた走りを見せたスペングラーは4.3秒のリードを築きトップでチェッカー。自身2013年以来4年ぶりの勝利は、25年間ノリスリンクで勝てなかったBMWにとって記念すべき勝利となった。
「ハードに戦って、決してあきらめなかったよ。大きな成功にとても満足している。ウエットでもドライでもクルマは素晴らしかったね」とスペングラー。
2位はマルティン、3位にエクストローム。4位はマルコ・ウィットマン(BMW M4 DTM)が入った。
世界ラリークロス選手権を欠場し、ノリスリンク戦に挑んだエクストローム。ラストを交わしランキングトップに浮上している。
「世界ラリークロス選手権ではなく、DTMでレースすることが正解だったね。マキシム(マルティン)とのバトルは楽しかったし、こんなDTMのレースをしたいよ。最後は3位を獲得するために、最大限のリスクは取らなかったんだ」