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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.07.18 18:03

TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第19戦ロードン レースレポート

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海外レース他 | TOYOTA GAZOO Racing 2017年NASCAR第19戦ロードン レースレポート

 ステージ2は、ステージ1終盤にピットに入った多くの車両がステージ間のコーションでピットインしなかったため、カイル・ブッシュが首位、ハムリンが3位で再スタート。

 ピットインしたトゥルーエクス・Jr.とケンゼスは24位、25位と後方からの再スタートを強いられたが、猛烈な追い上げを開始。途中、直前の車両がスピンするアクシデントに遭遇するも、間一髪でこれを避け、さらに追い上げ。105周目には2台ともにトップ10圏内に浮上した。

 首位のカイル・ブッシュは後続を大きく引き離し独走。最後には5秒近い大差をつけてステージ2を制した。その後方でのバトルを制したハムリンが2位。トゥルーエクス・Jr.、ケンゼスが6,7位で続いた。
 
 ステージ3前のコーションでは、カイル・ブッシュがピット作業で若干のタイムロス。これで首位に立ったハムリンは再スタート直後の3ワイドバトルを制したが、トゥルーエクス・Jr.も離されず僅差の首位争い。その後方にカイル・ブッシュが続き、トヨタ・カムリのワン・ツー・スリー体勢に。
 
 173周目にトゥルーエクス・Jr.がハムリンをかわし首位へ。182周目にはカイル・ブッシュも2位へポジションアップ。

 ステージ3はイエローコーションの出ない展開となり、残り80周を切って、グリーンフラッグ下でのピットが始まるあたりで、後続に2秒以上の大差をつけて独走していたトゥルーエクス・Jr.がパンクに見舞われピットイン。
 
 しかしその後、他の車両もグリーンフラッグ下でのピットを行ったため、トゥルーエクス・Jr.は再び首位に復帰。逆に、カイル・ブッシュはピットロードで痛恨のスピード違反。17位へと大きく後退してしまった。

 その後、首位のトゥルーエクス・Jr.と2位ケンゼスとの差は5秒以上あったが、ケンゼスが猛追を見せじりじりとこの差を詰めていくと、260周目に逆転。この日初めて首位に立った。

 その直後にスピン車両によりイエローコーション。残り40周と、ちょうど最後まで走り切れる周回のため、1台を除き全車ピットへ。ここで首位のケンゼスのみタイヤを2本交換。他の車両は全車4本交換と作戦が分かれた。

 ケンゼスが2位、トゥルーエクス・Jr.が3位、ハムリン4位で再スタート。ケンゼスが一旦首位に立ったが、タイヤで勝るハムリンがこれをパス。

 首位に立ったハムリンは快調に後続との差を広げていき、一時その差は2秒以上に。終盤、後続からじりじりと差を詰められたものの逃げ切り、ハムリンが今季初勝利を挙げた。
 
 この勝利でハムリンはトゥルーエクス・Jr.に続き、チャンピオンを争う“プレーオフ”への出場権をほぼ確実なものとした。

 この勝利はトヨタにとって、2007年に参戦を開始して以来カップ・シリーズでの99勝目。記念すべき100勝へあと一つと迫った。
 
 トヨタは前戦ケンタッキーに続き2連勝。両レースともにトヨタドライバーがレースの9割以上を支配する速さを見せた。また、前週ケンタッキーでトヨタは3カテゴリー全てを制したが、今週も両カテゴリーで勝利と、2週連続での週末制覇となった。
 
 今レース最多の137周で首位を走行したトゥルーエクス・Jr.は3位。ドライバーズランキングでは首位に返り咲いた。ケンゼスが4位。ルーキーのダニエル・スアレツが自己最高位タイの6位に入り、トヨタ勢は4台がトップ6フィニッシュを果たした。
 
 終盤のコーション時にもピットロードスピード違反を取られるなど苦戦したカイル・ブッシュだったが、終盤追い上げ12位でチェッカーを受けた。

 次戦第20戦は7月23日(日)、米国中部インディアナ州インディアナポリスのインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われる。

ドライバー デニー・ハムリン

「最高の気分だ。シーズンが進んでいく毎に調子が上がっているのは分かっていたが、勝利が欲しかった。チームにとっても、私自身にとっても必要だった勝利であり、これでプレーオフに向けても勢いに乗れるし、本当に嬉しい」

「金曜日にクラッシュしてバックアップカーに乗り換えることになったが、チームの素晴らしい努力で昨日までには最高のバランスに仕上がった。チーム全体での勝利だ」


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