「オーバルで決勝レースまでにこんなにうまくマシンを仕上げられたのは、初めてかもしれないですね。前の路面だったら、どうなるか心配だったんですけどね」と笑う。決勝に向けたの期待も高まるばかりだ。

 土曜日のレースは21時近くにスタートと、琢磨にとってもこんなに遅く始まるレースも初めてだった。気温も下がり、当然路面温度も下がってくる。

約500kmのレースが幕を開ける

 レース前のパレードラップでは、ゲートウェイのファンに向けてトリプルファイル(3列縦隊)で走行。インディカーのカムバックをアピールすると場内からは大きな拍手が沸き起こる。

 2列縦隊に戻ってレースがスタートするとポールポジションのウィル・パワー(チーム・ペンスキー)がターン2でスピンアウト! それを避けようとイン側にマシンを向けた琢磨は「アクセルを戻したけど、もう出口が見えて避けられる状態だったからいけると思った」時に後続のマシンに当てられる形で外側のウォールにヒット!

他車と接触しウォールにリヤからクラッシュ

 自走してピットへと戻ったが、マシンの修復は不可能で万事休す。琢磨は短いレースを終えた。

「本当に残念でしたね、いい車に仕上がってたのに。グリッドで(スコット)ディクソンとグラハム(レイホール)のマシンを見て、さらにダウンフォースを削ったんです。今日はディクソンともいいレースになるはずだった。本当にもったいないです……」

 レースらしいレースも出来ずに、ゲートウェイを後にすることになってしまった琢磨。十分にポイントを挽回出来る可能性があっただけに残念でならない。これでランキングも8位となった。

 2017年のオーバルレースはこのゲートウェイで終了。残り2戦ワトキンスグレンとソノマはロードコースでのレースだ。どこまで琢磨がランキングを挽回して今シーズンを終えることができるだろうか。

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