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海外レース他 ニュース

投稿日: 2017.11.01 19:42
更新日: 2017.11.01 19:46

牧野任祐インタビュー「欧州のドライバーは“ガムシャラ度”がハンパなかった」

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海外レース他 | 牧野任祐インタビュー「欧州のドライバーは“ガムシャラ度”がハンパなかった」

■プロドライバーになるには食生活も大事

──それでは“F1ドライバーを目指す20歳の青年”の日常について教えてください。
牧野:ホッケンハイムの最終戦後にはいちど日本に帰国しますが、基本的にはイギリスのオックスフォードでひとり暮らしをしています。レースが続くとなかなか難しいのですが、それ以外では語学学校に通い、担当フィジオの厳しい指導の下でトレーニングを重ねています。このヨーロピアンF3ではテストの回数が非常に制限されているので、レース以外で実車をドライブできる機会はほとんど無いので、マクラーレンのシミュレーターに乗る機会もいただきました。

──日本在住のドライバーには専任のフィジオがついてトレーニングをするというのはまだ少ないと思うのですが、具体的にはどんな指導をしてくれるのですか?
牧野:体を作るという意味で、フィジカル面のトレーニングメニューと、食事の面で厳しく管理をしてもらっています。もともと料理が苦手で、チームに加入したばかりのころは日本から持参したレトルト食品などで簡単に済ませていたのですが、それを知ったフィジオにものすごく叱られました(笑)。それ以来、毎日毎食の食事を写真に撮ってフィジオに送り、それについても指導が入ります。なので必然的に、外食もほとんどせずに毎日自炊をしています。今ではプロのレーシングドライバーになる上での食生活も、大切な要素だと実感しています。

──今季はスーパーGTに参戦する松浦孝亮選手が牧野選手に帯同していましたが、どんな役割だったのでしょうか?
牧野:松浦さん自身の日本でのレースと重ならない限り帯同してもらって、コーチ兼アドバイザーとして僕を支えてくれている存在です。

──では、ふたたびレースの話に戻しますが、この激しいFIAヨーロピアンF3で戦うために、大切なことはなんでしたか?
牧野:速い、ドライビングのスキルがある……ということは、このヨーロピアンF3では全員にとって当然のことだと思います。僕が所属するハイテックGPからは4名のドライバーが参戦していますし、チームメイトが第一のライバルになるという環境です。その高いレベルのなかで、前に出てパフォーマンスを発揮できるようになるには、強靭なメンタルが大切だと感じました。ヨーロッパの代表的なサーキットを転戦し、激しいレースを繰り広げ、自分自身のドライバーとしての引き出しを増やすことがF1ドライバーに向けての第一歩でしたね。

──来季も引き続き、このヨーロピアンF3に挑戦する予定ですか?
牧野:まだ来年の事は決まっていませんが、シーズンが終わってから日本へ帰国し、ホンダさんやいろいろな方と今後のことについて話し合う予定です。

※:HFDP=ホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト

コーチ兼アドバイザーとして牧野を支えた松浦孝亮
牧野任祐


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