テストの最後セッション5は燃料を多く積んだロングランテストなども組み込みながらのテストで最多の153ラップも周回したが、最後に19秒3790までタイムを短縮。追いかけてくるペンスキーのパワーを退けた。

 両日4回のテストセッション中3回もトップタイムをマークした琢磨。しかも残りの1回はグラハムで、全セッションをRLLRが制覇したことになる。もちろん開幕前にここまで順調にタイムを出したことはかつてなく、まだシーズン前のテストではあるが、否応なしに期待が高まろうというものだ。

開幕へ向けて準備を進める2017年のインディ500ウイナー佐藤琢磨

「こんなに順調なことは今までになかったですね、どうしちゃったんだろ(笑)。ボビー(レイホール)もエンジニアリングルームに来て、お前たちどうしちゃったんだ?ってジョーク飛ばしてましたけど(笑)」

「ライバルのチームとは本当に僅差ですけど、タイムシートのいちばん上は気持ち良いですよね。もちろん1万分の1秒で争う僅差なので、楽観はできないですけどもペンスキーやガナッシのライバルたちと同じ条件で前にいるのはうれしいです」

「グラハムも僕をリスペクトしてくれるのがよくわかりますし、エンジニアのエディ(ジョーンズ)も、僕にどうしたい?って良く話を聞いてくれて、マシンを仕上げてくれる。いろいろなことがとてもうまく働いて良いテストでした」

「このフェニックスではあまり良いリザルトがなかったし、どちらかと言えば嫌いなトラックでしたけど、今回は自分の乗りたいように乗れて自信が戻ってきました」

「この後バーバーとセブリングでテストをしてから開幕のセント・ピータースバーグを迎えますが、2回のテストでまたクルマの理解を深めて備えたいと思います」

 エアロパッケージが統一されたことでチーム間格差が少なくなると見込まれた2018年だが、琢磨はチームの移籍と共にこれ以上にない盤石の態勢で開幕を迎えられそうだ。

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