更新日: 2016.03.17 17:33
TCRシリーズの性能調整テスト実施。プジョー308含む8車種が走行
3月14日〜15日の2日間、バレンシアで2015年からスタートした新ツーリングカーレース、TCRのバランス・オブ・パフォーマンステストが行われた。
TCRは、かつてWTCCのプロモートを行っていたマルチェロ・ロッティが中心となって立ち上げた新たなツーリングカーレース。最大の特徴は、FIA-GT3を参考に安価なコストのツーリングカーたちを性能調整でパフォーマンスを均衡させるところにある。
2016年に向けて、新たなTCR車両が発表されてきているが、それらのパフォーマンスを計るテストがバレンシアで行われた。今回持ち込まれたのはフォルクスワーゲン・ゴルフGTI、セアト・レオン(MY2015/MY2016)、ホンダ・シビックTCR、スバルWRX STI、さらに今季デビューのアルファロメオ・ジュリエッタTCR、オペル・アストラTCR、そしてプジョー308レーシングカップが持ち込まれた。
これらのマシンは、参戦を予定しているドライバーたちに加え、ツーリングカーレースで豊富な経験をもつ元F1ドライバー、ニコラ・ラリーニがすべてのマシンに乗車し、性能調整を担当した。ラリーニは5周スティントで最低重量時、70kgのバラストを搭載した状態などをテストし、最適なBoP値決定に向けインフォメーションを提供した。
今回、突如TCRのテストに持ち込まれたプジョー308レーシングカップは、もともとプジョー・スポールがワンメイク用に製作したものだというが、プジョー・スポールの担当者は「308レーシングカップを昨年から製作してきたが、作っている間にこれはTCRに最適ではないかと理解したんだ」と今後TCRに参戦が実現することを示唆している。